男装聖女は冷徹騎士団長に溺愛される


 騒がしい食堂の中に入ると、先輩騎士のひとりがラディスに駆け寄ってきた。

「2人部屋3部屋取れました」
「ご苦労」

 ラディスは彼にそう言ってこちらを振り向いた。

「お前は俺と同室でいいな」
「えっ」

 ラディスから言われて思わず声が上ずってしまった。

 ――ラディスと、同室?

「嫌か?」
「い、いえ! わかりました!」

 慌ててそう返事をすると、ラディスは先輩騎士から鍵を受け取りさっさと2階への階段を上っていく。
 それを見送りながら、私は頭が真っ白になっていくのを感じていた。

 ……ちょっと、待ってくれ。

 ラディスと同室って。

 それって。

 それって……。

(ラディスと、今夜同じ部屋で寝るってこと!?)


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