欲望のシーツに沈む夜~50のベッドの記憶~
ただの幼馴染みじゃなかったんだ。ずっと、想っていてくれたんだ。

「私も……ずっと蓮が好きだった……」

気持ちを吐き出すと、彼の動きが深くなった。

熱を帯びた身体が重なり、心も満たされていく。

奥まで届くたび、心まで満たされていく。

ゆっくり、確かめるように、何度も重なり合うたびに、私たちは幼馴染みではなくなっていく。

「美桜……かわいすぎるよ……」

「もっと……触れて……蓮……」

柔らかなキス、指先の温もり。

ふたりの体温がひとつになって、嬉しさと愛しさが胸に溢れ、彼の腕の中で私は何度も揺れた。

身体も心も、ずっと欲しかったのは――蓮、あなただけだった。

やがて快感の波が押し寄せ、蓮の名前を呼びながら私は高みに達した。

重なる鼓動の中で、私たちは同時に果てていった。

この日、私達は幼馴染みを卒業した。

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