氷の皇帝と、愛に凍えていた姫君 ~政略結婚なのに、なぜか毎晩溺愛されています~
第1部 政略の花嫁
小国・ルナリエは、隣国の大国・ヴァルクレア帝国との戦いに長く苦しんでいた。
豊かな自然と敬虔な民を持つこの国には軍事力が乏しく、幾度となく攻め込まれ、そのたびに領地や命が奪われていった。
ルナリエの第一王女・である私は、朝夕に祈りを捧げる日々を送っていた。
「どうか、ルナリエ国をお守りください……」
その祈りを捧げる姿はあまりに神聖で、民は彼女を“聖女”と呼び敬った。
透き通るような白い肌、輝く金髪、凛とした気品を備えた19歳。
隣国の王侯貴族から幾つもの縁談が届いていた。
しかし、戦火の影響ですべては破談。
私は、ただ祈ることしかできなかった。
王族として国のために何かをしたいと思っても、彼女に許された役目は“聖女”としての祈りだけ。
豊かな自然と敬虔な民を持つこの国には軍事力が乏しく、幾度となく攻め込まれ、そのたびに領地や命が奪われていった。
ルナリエの第一王女・である私は、朝夕に祈りを捧げる日々を送っていた。
「どうか、ルナリエ国をお守りください……」
その祈りを捧げる姿はあまりに神聖で、民は彼女を“聖女”と呼び敬った。
透き通るような白い肌、輝く金髪、凛とした気品を備えた19歳。
隣国の王侯貴族から幾つもの縁談が届いていた。
しかし、戦火の影響ですべては破談。
私は、ただ祈ることしかできなかった。
王族として国のために何かをしたいと思っても、彼女に許された役目は“聖女”としての祈りだけ。
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