氷の皇帝と、愛に凍えていた姫君 ~政略結婚なのに、なぜか毎晩溺愛されています~
「陛下、落ち着いて下さい!」
老臣が声をかけるも、ルシウスの怒りは収まらない。
「落ち着いていられるか……!皇后が、毒を盛られたんだぞ!」
その声には、これまで誰も聞いたことのない激情が宿っていた。
恐れられていた“冷徹皇帝”の仮面は剥がれ落ち、そこにいたのは――
たった一人の妻を守ろうとする、ひとりの男だった。
「陛下……」
私は弱々しく呼びかけた。
ルシウスはすぐに私のもとに駆け寄り、ベッドの上の私をそっと抱きしめた。
「アナベル……もう大丈夫だ。俺がいる。必ず犯人を捕まえてみせる……」
その腕は力強く、けれど震えていた。
「いいです……」
私はかすれた声で答える。
「たぶん……あの侍女は……エリザベート様の付き人です。」
ルシウスの目が鋭くなり、私を見据える。
「……確かか?」
「確証はありません。でも、薬を持ってきたとき、私を見ませんでした。」
老臣が声をかけるも、ルシウスの怒りは収まらない。
「落ち着いていられるか……!皇后が、毒を盛られたんだぞ!」
その声には、これまで誰も聞いたことのない激情が宿っていた。
恐れられていた“冷徹皇帝”の仮面は剥がれ落ち、そこにいたのは――
たった一人の妻を守ろうとする、ひとりの男だった。
「陛下……」
私は弱々しく呼びかけた。
ルシウスはすぐに私のもとに駆け寄り、ベッドの上の私をそっと抱きしめた。
「アナベル……もう大丈夫だ。俺がいる。必ず犯人を捕まえてみせる……」
その腕は力強く、けれど震えていた。
「いいです……」
私はかすれた声で答える。
「たぶん……あの侍女は……エリザベート様の付き人です。」
ルシウスの目が鋭くなり、私を見据える。
「……確かか?」
「確証はありません。でも、薬を持ってきたとき、私を見ませんでした。」