愛しのマイガール
「……分かった」
その声は、とても静かだった。
「るりがそう決めたなら、俺は止めない。最後まで、きみの隣で、君を守るよ」
「……うん」
私は自然と笑みを浮かべた。
ほんの少しだけ勇気をもらいたくて、私はハルちゃんに抱き着いた。背中に回る手がとてもあたたかくて、それだけで勇気がもらえた。
「ありがとう……ハルちゃん」
ハルちゃんが私の頬に手を添える。その手のひらは熱を持っていて、思わず目を閉じた。
そっと唇が触れる。優しくて、温かくて、ほんの一瞬だけ時間が止まったように感じた。
唇が離れると、ハルちゃんは囁くように言った。
「明日、一緒に全部終わらせよう」
「うん」
ふたりの手が、静かに重なる。
園庭のほのかな灯りが、穏やかに揺れていた。最後の壁を越えるその時が、もうすぐそこまで来ていた。