愛しのマイガール

私は彼の胸元に顔を寄せて、そっと囁く。

「……ずっと隣にいて。毎日、おはようとおやすみが言えるくらい。……それが当たり前になるような、そんな未来がほしいな」

彼の体が少しだけ震えて、すぐに強く、抱きしめられた。

「もちろん約束するよ。毎朝、るりより先に起きて『おはよう』って言う。毎晩、眠るまで手を握って『おやすみ』って言う。寂しいなんて言葉が君から消えるくらい、そばにいるよ」

「……ふふ、やったあ」

嬉しさに、自然と笑みがこぼれた。そんな私にハルちゃんは触れるだけのキスをひとつ落として、左手を取り、薬指にそっと唇を重ねた。

「次は、ここに指輪を贈る。世界でいちばん幸せな花嫁にするって、ちゃんと誓うよ」

頬が熱くなった。だけど、それは照れよりずっと、幸せのせい。

「……ありがとう、ハルちゃん」

嬉しさで涙の混ざった私の言葉に、彼はやわらかく微笑んだ。

ふたりの間を、夜風がそっと通り抜ける。

きらめく東京の夜景の中で、私たちは確かに、これから始まる未来を見つめていた。

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