愛しのマイガール
「……なら、もっとわがまま言ってもいい?」
「わがまま?」
「るりが嫌じゃなければ、結婚式は盛大にやりたい」
「えっ」
驚いて顔を上げると、彼は少し照れたように視線を逸らしながら、けれど真剣に続ける。
「今まで俺がどれだけるりが欲しくて、どれだけ大切に思ってるか――全部、ちゃんと見せたいんだ。家のことも、肩書きも全部関係なく。俺の“最愛の人”として、みんなに紹介したい」
そっと頬に触れる彼の手が、あたたかい。
「式が終わったら、ハネムーンに行こう。プライベートビーチでも、海外の古城でも……好きなところを選んで」
「待って待って、そこまで決めちゃうの!?」
私が慌てて言うと、ハルちゃんは楽しそうに笑った。
「どこだって、なんだっていいんだ。るりと特別な時間が作れるなら」
その言葉に、胸の奥がじんわりと熱くなる。
「……うん、私も」
小さく頷くと、彼はそっと私の額にキスを落とした。
「今まで辛い思いをさせた分、これからはいっぱい笑ってほしい。るりが願うこと、欲しいもの、全部叶えるよ」
そう言って優しく髪を撫でる指先が、愛しくてたまらなかった。
「……ねえ、ハルちゃん」
「ん?」
「じゃあさ、最初に叶えてくれる願い……言ってもいい?」
「もちろん」