愛しのマイガール
ハルちゃんの目がまっすぐで、まるで嘘が一つも混じっていないようだった。
ビジネスじゃない。効率のためでもない。ただ、私を“守る”ために。
そのためだけに彼は本気でこの場所を整えたのだと、伝わってしまう。
「……やりすぎ、じゃないかな? こんなのまるで、本当の……」
ふいに言葉に詰まった。
言ってはいけない気がして。
「本当の?」
ハルちゃんが目を細める。その瞳はどこか鋭くて、私の心の奥に触れてくる。
「嘘も本当もない。俺が大事にしようとしてるのは、るりだけだ」
そっと耳元に落ちてきた囁き。
振り返った瞬間、すぐそこに彼の顔があって、息が止まりそうになった。
「俺が触れていいのは、君だけなんだから」
甘くて、優しくて……でも、どうしようもなく独占的な声。胸の奥が、ぎゅっと強く揺れた。
(これが“仮”なら、本物はもっと…)
黙り込んでしまった私に、ハルちゃんは何も言わなかった。私の手をそっと取り、指先にふわりと唇を落とした。
「っ、ハルちゃ…」
名前を呼ぶと、彼はどこかいたずらっぽく目を細めた。
「こういうことする男に、“仮”って言葉、似合うと思う?」
静かで低い声。なのに、心の奥まで染み込んでくるようだった。