宵の月、秘めたる契り―帝に愛された二人の女御―
「こちらはどうだ?」

そっと足元へ触れた瞬間、詠子の身体がぴくりと震え、かすかな音が耳に届いた。
「はあん……」

彼女は顔を背け、体をずらそうとする。

「逃げるな。」

帝は静かに囁きながら、彼女の体を引き寄せる。

詠子は小さく震えながらも、やがて帝に身を預けるように体を委ねた。

その身の奥から湧き上がるものに戸惑いながら、彼女はただ静かに目を閉じた。

そして、いくつかの快楽を経て、詠子は小さな叫びと共に頂きに辿り着いた。

「あああ……」

体を震わせながら、指だけで頂点に達した詠子を、帝はそっと抱き寄せた。

汗ばんだ肌に頬を寄せ、優しくその髪を撫でる。

「今夜は、ここまでだ。」

その言葉に、詠子の目からまた涙がこぼれた。

「私だけが……悦びを得てしまって……妃として……」

震える声で詠子が呟く。

帝は首を振り、彼女の唇にそっと口づけた。
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