契りの花嫁 ~冷たい夫が、私に恋をした日~
私は自然と、頷いていた。

「……分かりました」

その答えに、彼は目を細めた。

そして、ふいにぽつりと呟いた。

「いつか、君を頂きに連れていってあげるよ。」

「……え?」

それがどういう意味なのか、私はすぐには理解できなかった。

けれどその響きが、妙に優しくて、少しだけ胸の奥が温かくなった。

意味は分からなくても――

この人の手を取って、歩いていきたいと思った。

だから私は、もう一度、小さくうなずいた。

「……はい。」

それは、少しだけ近づいた気がした瞬間だった。

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