クロネコメール

考えることをやめ、ただ俯いているあたしを見て、また溜め息をついた。




「相手のことはどうでもいい。あんたの気持ちはどうなの?」

今まで以上に、真剣な顔で聞いた。


この人、協力してくれるつもりなのかなぁ。
正直に言ってみよう。




「したい」





さっきなんかと違い、はっきりとした口調で言った。


そう答えると、彼は小さく頷き、また面倒臭そうに頭を掻き、

「わかった。協力するよ。でも途中で、『やっぱりやめた』とかは無しだから」

と言った。




.
< 10 / 12 >

この作品をシェア

pagetop