クロネコメール
考えることをやめ、ただ俯いているあたしを見て、また溜め息をついた。
「相手のことはどうでもいい。あんたの気持ちはどうなの?」
今まで以上に、真剣な顔で聞いた。
この人、協力してくれるつもりなのかなぁ。
正直に言ってみよう。
「したい」
さっきなんかと違い、はっきりとした口調で言った。
そう答えると、彼は小さく頷き、また面倒臭そうに頭を掻き、
「わかった。協力するよ。でも途中で、『やっぱりやめた』とかは無しだから」
と言った。
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