とある幼なじみカップルのラブラブな日常
心配症で何が悪い?
大彌は過保護に加えて、心配症だ。


「――――は?なんで、あんたも来んの?」

ある日曜日。
友香が愛結を食事に誘い、待ち合わせ場所に向かう。

すると、愛結と一緒に大彌もいた。

怪訝そうに大彌を見上げる、友香。

「送り迎え」

「はぁ…あのさ!
愛結は子どもじゃないんだけど!!」

「うん。
愛結は“僕のフィアンセ”」

「…………話が通じない…」
心底呆れている友香。
そこに愛結が、顔の前で手を振ってきた。

《ん?》

《ごめんね。
大彌がどうしても、心配っていうの…》

《大丈夫よ!
愛結に言ってるんじゃないから!
とりあえず、行こ?》

頷く愛結。
友香は、大彌に「じゃあ、行くから」と伝えた。

「うん」
大彌も頷き、愛結に《また連絡して》と伝え、一度帰っていった。

それを見送り、友香が愛結を促す。
二人は、イタ飯店に向かった。

友香も、中学の時に仲良くなってから手話を覚えてくれ、大彌と同じくらい愛結をフォローしてくれる親友だ。

席に座り、友香がメニューを愛結に見えるように置く。
《どうする?》

《期間限定の冷製パスタ、美味しそう!
これにする》

《じゃあ、私はこっちの冷製パスタにする!》

注文し、友香が見据えてきた。
その様子に、愛結もなぜか緊張してくる。

《友香?どうしたの?》

《私ね。
結婚するの!》

愛結が目を見開く。
そして、ふわりと笑った。
《おめでとう!!》
そう伝え、音を出さないように拍手をする。

「フフ…!」
《ありがとう!》
友香も嬉しそうに笑った。
そして、続けて手を動かす。
《それでね。
これが招待状なんだけど…》

愛結は受け取り、式場の場所を確認する。

《県外なの…
式は午後からだし、県外っていってもこの距離なら日帰りで行けないことないけど、大変だろうから近くのホテルを用意してる。
来れそう?》

愛結が固まっている。
(泊まりか……
てことは、多分……)

友香が顔の前で手を振ってくる。
二人は顔を見合わせて、同時に《大彌がね…》と困ったように手を動かした。

そしてまた同時に、大きなため息をついた。


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