とある幼なじみカップルのラブラブな日常
愛結のためなら、どんな苦労も惜しまない
愛結がベッドに横になり、辛そうに唸っている。

そしてベッド横の椅子には、心配そうに愛結を覗き込む大彌がいた。
「…………8.2か……」と呟く。

愛結が風邪を引き、大彌は仕事を休んで看病している。
ずっと横について、甲斐甲斐しく世話をする大彌。

愛結が少し目を開け《向こう行ってて。風邪、うつるから》と伝えてきた。

しかし大彌は首を横に振り《傍にいる》と伝えた。
そして続けて《病院、行こう》と伝える。

《起きるの辛いからいい。
どうせ、ただの風邪だし》
愛結は、首を縦に振らない。

“抱っこする”と伝えても《恥ずかしい》という愛結。

しかたなく今は、市販の風邪薬で対応している。

ため息をつき大彌は、1日様子をみて変わらないようなら、無理矢理救急病院に連れて行くことにした。


そして―――1日様子をみたが、案の定変わらない。

大彌は出掛ける準備をして、愛結を抱き上げた。
愛結が弱々しく《何?》と伝えてくる。

大彌は、口を大きく開け「びょーいん!」と言った。

なんとなく状況で察したのか、愛結がイヤイヤと首を横に振る。

「だーめ!!」

そして下に待たせていたタクシーに乗り込んだ。

タクシー内でも《帰る》と繰り返す愛結に《なかなか治まらないでしょ》と冷静に伝える大彌。

救急病院に着き、嫌がる愛結を抱っこして向かった。

結果愛結はインフルエンザにかかっていて、適切な薬を飲むと次の日には治まり楽になったのだった。


そしてインフルエンザも落ち着き、動けるようになった愛結。
《もう大丈夫だから、仕事に行って?》

大彌に伝えるが《完治するまで傍にいる》といって聞かない、大彌。

愛結は困ったように笑い《ごめんね、迷惑ばっかりで》と伝えた。

大彌はゆっくり首を横に振り《迷惑なんかじゃない。僕はね。愛結のためなら、どんなことも幸せなんだ……!》と伝える。

《もしそれがどんな面倒なことでも、苦労したとしても、僕は愛結のためなら、どんなことも惜しまないんだよ!》

大彌は微笑み、愛結にキスを落とした。


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