影の妻、愛に咲く~明治の花嫁は、姉の代わりだったはずなのに~
カーテン越しに、薄明かりが漏れていた。

その向こうにいるのは、私を「妻」として、すべてを求めてくる人。

「すまない。毎日のように君を求めてしまっている。」

耳元で低く囁くその声に、私は心までとろけそうになる。

「……いいんです。私は、あなたの妻だから。」

そう答えると、誠一郎さんの手が私の腰を抱いた。

「魅力的なお尻だね……」

くすぐったいほど優しく、でも確かに熱を帯びた舌が肌を這う。

「やっ……恥ずかしいから……」

背中を反らすと、カーテンがふわりと揺れた。

「そんな梨子も、たまらない。」

押し付けられる体温。

熱を帯びた彼の欲望が、私の背に触れて、戸惑いと歓びが同時に押し寄せた。

「……梨子。俺は、君が欲しくてたまらない。」

「……はい……」

重なる鼓動。揺れるカーテンの奥、二人だけの秘密の時間が始まった。
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