売られた少女はクールな闇医者に愛される
目を開けると白い天井が広がる。

見たことない景色に慌てて起き上がると、激しい頭痛に見舞われる。


「起きた??」

そこには若い男が座っていた。

「あっはい·····」

雪菜は頭を抱えながら、痛みに耐える。

「栄養失調に酷い喘息。急に起きたらそりゃ頭も痛くなるわ。」

男は呆れたように言いながら、点滴に鎮痛薬を加えていく。

「まだ体きついだろうから、寝とけ。薬が効けばすぐ痛みはなくなる。」

言い方は冷たいが優しさのある行動にまた雪菜は意識を手放した。

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