恋とバグは仕様です。 ~営業スマイルで喧嘩して、恋に落ちるまで~
04|すれ違いの夜を越えて
その夜、凛は自分の部屋で泣いた。
未練なんかない。好きだなんて、勘違いだった。
そう思い込もうとしても、思い出すのは──
『お前を手放すとか、マジでバグじゃん』
『俺も、もう仮想とか言ってらんないくらい、お前のこと、気になってる』
彼の素直な言葉たち。
……全部、嘘だったのかな。
そう思うたび、胸が痛くて、眠れなかった。