彼がくれたのは、優しさと恋心――司書志望の地味系派遣女子、クールな弁護士にこっそり愛されてました
「いよいよ十時ね」
「内見第一号は、どんな人かしら?」
「ちょっと、お母さんと塚本さんはいちゃだめだよ。一人に対して四人で迎えるのは、多すぎ」
「わかってるって。行きましょう、塚本さん」
「はいはい。莉々ちゃん、頑張ってね! 雨宮先生、よろしくお願いします」
二人は家から出て行った。
そして、ほとんど入れ替わりにやってきた内見者は。
「こんにちは~。井上と申します。内見に来ましたー」
インターホン越しに響いたその声と顔を確認した雨宮先生と私は、顔を見合わせた。
申し込みフォームには「井上唯・三十五歳・メイクアップアーティスト」とあったので、てっきり女性かと思い込んでいた――だが現れたその人は男性で、しかもオネエだった。
「内見第一号は、どんな人かしら?」
「ちょっと、お母さんと塚本さんはいちゃだめだよ。一人に対して四人で迎えるのは、多すぎ」
「わかってるって。行きましょう、塚本さん」
「はいはい。莉々ちゃん、頑張ってね! 雨宮先生、よろしくお願いします」
二人は家から出て行った。
そして、ほとんど入れ替わりにやってきた内見者は。
「こんにちは~。井上と申します。内見に来ましたー」
インターホン越しに響いたその声と顔を確認した雨宮先生と私は、顔を見合わせた。
申し込みフォームには「井上唯・三十五歳・メイクアップアーティスト」とあったので、てっきり女性かと思い込んでいた――だが現れたその人は男性で、しかもオネエだった。