彼がくれたのは、優しさと恋心――司書志望の地味系派遣女子、クールな弁護士にこっそり愛されてました
「雨宮先生、昨日もありがとうございました」
お昼休み。
待ち合わせたルーフガーデンに先生がやってくると、私は頭を下げ、おにぎり二個が入った紙袋を差し出した。
「どういたしまして。こちらこそ、またおにぎり、ありがとう。今日の具は?」
「ちらし寿司と、鰻ときゅうりの酢の物です」
「へえ。豪華」
「これまでより、もっとお礼しなくちゃと思って。お口に合うとよいのですが」
「大丈夫。いつも美味しい――あの、野崎さん」
先生が私を真っすぐに見た。その表情は、少し不安そうだ。
「はい?」
「……いや、なんでもない。行くよ、部屋で食べる。午後の会議の準備、まだ終わってなくて」
先生は申し訳なさそうに言い、私はちょっとがっかりした――って、がっかり? そうか、期待してたのか私。先生と一緒にお昼を食べることを――そういえば先生、最近は前よりずっと話しやすい。
いつの間にか雨宮先生は、私にとって「一緒にいると安心できて楽しい人」になっている。今でもちょっと緊張はするけど、あの雨宮先生と普通に話せるようになったなんて、なんだか信じられない。
ベンチに座り、飛行機を見ながら、私はおにぎりを食べた。
今日のおにぎり、うまくできた。
雨宮先生も美味しく食べてくれるといいな。
そういえば先生、さっき何を言いかけたんだろう。先生の不安そうな表情って、思えば見るの、初めてだ――何かあったんだろうか。私がもっと聞く姿勢を見せたら、話してくれただろうか。
もっと知りたい、雨宮先生のこと。
そう思った時だった。
「野崎さん」
後ろから声をかけられた。
この声は――香奈ちゃん。
お昼休み。
待ち合わせたルーフガーデンに先生がやってくると、私は頭を下げ、おにぎり二個が入った紙袋を差し出した。
「どういたしまして。こちらこそ、またおにぎり、ありがとう。今日の具は?」
「ちらし寿司と、鰻ときゅうりの酢の物です」
「へえ。豪華」
「これまでより、もっとお礼しなくちゃと思って。お口に合うとよいのですが」
「大丈夫。いつも美味しい――あの、野崎さん」
先生が私を真っすぐに見た。その表情は、少し不安そうだ。
「はい?」
「……いや、なんでもない。行くよ、部屋で食べる。午後の会議の準備、まだ終わってなくて」
先生は申し訳なさそうに言い、私はちょっとがっかりした――って、がっかり? そうか、期待してたのか私。先生と一緒にお昼を食べることを――そういえば先生、最近は前よりずっと話しやすい。
いつの間にか雨宮先生は、私にとって「一緒にいると安心できて楽しい人」になっている。今でもちょっと緊張はするけど、あの雨宮先生と普通に話せるようになったなんて、なんだか信じられない。
ベンチに座り、飛行機を見ながら、私はおにぎりを食べた。
今日のおにぎり、うまくできた。
雨宮先生も美味しく食べてくれるといいな。
そういえば先生、さっき何を言いかけたんだろう。先生の不安そうな表情って、思えば見るの、初めてだ――何かあったんだろうか。私がもっと聞く姿勢を見せたら、話してくれただろうか。
もっと知りたい、雨宮先生のこと。
そう思った時だった。
「野崎さん」
後ろから声をかけられた。
この声は――香奈ちゃん。