彼がくれたのは、優しさと恋心――司書志望の地味系派遣女子、クールな弁護士にこっそり愛されてました
映っているのは、カジュアル仕様の雨宮先生だ。
どうしたらいいのか、わからずにうろたえた瞬間。
「あ、先生いらっしゃった⁉ よんだの、アタシ! 野崎さんは『雨宮先生は呼びません』って言ってたけど、もしかしたら来てくれるかなあ~って、思い切ってメールしちゃった!」
メール? どこで連絡先を――あ、そうか。雨宮先生、内見の時にみんなに名刺、渡していたな。
「超好みのタイプっていうか、滅多にいないよね、あんなに素敵な人」
「あら、井上さんも? 私もよ。私はね、莉々ちゃんとお似合いだと思ったからよんだの」
嬉々として続けた井上さんに、塚本さんが言った。
気のせいだろうか、井上さんと塚本さんの間に静かな火花が散った気がした。
島内さんと林さんは、そんな二人を笑って見ている。
そんな経緯で雨宮先生は、この日の会に加わった。
「これ、遅くなったけどお祝い」
玄関で出迎えた私に、やや無造作に先生が差し出したそれは、たっぷりの氷と共にワインクーラーに入れられたシャンパン。
「先生、これを持って電車に?」
「まさか。タクシーで来た。あの――野崎さん、話したいことが」
「あら―! シャンパン⁉ 素敵! プレゼントのセンスもさすがですねー」
雨宮先生の言葉は、ハイテンションな井上さんに遮られてしまった。
何を言おうとしたのだろう。
餃子を食べている間も、デザートのフルーツポンチ(島内さん・林さん作)を食べて紅茶を飲んでいる間も、私はずっと気になっていた。
どうしたらいいのか、わからずにうろたえた瞬間。
「あ、先生いらっしゃった⁉ よんだの、アタシ! 野崎さんは『雨宮先生は呼びません』って言ってたけど、もしかしたら来てくれるかなあ~って、思い切ってメールしちゃった!」
メール? どこで連絡先を――あ、そうか。雨宮先生、内見の時にみんなに名刺、渡していたな。
「超好みのタイプっていうか、滅多にいないよね、あんなに素敵な人」
「あら、井上さんも? 私もよ。私はね、莉々ちゃんとお似合いだと思ったからよんだの」
嬉々として続けた井上さんに、塚本さんが言った。
気のせいだろうか、井上さんと塚本さんの間に静かな火花が散った気がした。
島内さんと林さんは、そんな二人を笑って見ている。
そんな経緯で雨宮先生は、この日の会に加わった。
「これ、遅くなったけどお祝い」
玄関で出迎えた私に、やや無造作に先生が差し出したそれは、たっぷりの氷と共にワインクーラーに入れられたシャンパン。
「先生、これを持って電車に?」
「まさか。タクシーで来た。あの――野崎さん、話したいことが」
「あら―! シャンパン⁉ 素敵! プレゼントのセンスもさすがですねー」
雨宮先生の言葉は、ハイテンションな井上さんに遮られてしまった。
何を言おうとしたのだろう。
餃子を食べている間も、デザートのフルーツポンチ(島内さん・林さん作)を食べて紅茶を飲んでいる間も、私はずっと気になっていた。