あなたの子ですが、内緒で育てます
「妃候補は大臣が選ぶとなっております。セレーネ様もそうやって、妃になられた」
「ええ。存じております。だからこそ、その慣習をやめましょうと言っているのです」
「そうだよ。ぼくは大臣たちが選んだ人なんて、ぜったい、いやだよ」
きっぱりルチアノから断られ、大臣たちは口ごもった。
今まで、王子から妃選びを断られた例はなかったのだろう。
王宮の外で自由に育ち、自分で考える力を身に付けたルチアノ。
ルチアノは、この国の新しい王としての姿を見せ、この国を治めていくだろう。
そして――
「ロゼッテ様、お待ちください!」
ジュストがロゼッテを追いかけ、『危ないですよ』を連呼していた。
「ロゼッテ。ジュストを困らせてはいけないわ」
「困らせてなんていません。私、ジュストに剣を教わっていますの」
ロゼッテは誇らしげな顔をし、子供用の剣を手にしている。
これはルチアノの影響だろうか……
「私、ジュストみたいな騎士になることに決めたの。女騎士よ! それで、将来はルチアノを守るの!」
「まあ、頼もしいわ」
「止めてください! セレーネ様! ロゼッテ様は王女なんですから、女騎士などと、とんでもありません!」
ジュストとしては、ロゼッテを淑女にしたいのだろうけど、ジュストに憧れているなら、騎士になりたい気持ちもわかる。
「ええ。存じております。だからこそ、その慣習をやめましょうと言っているのです」
「そうだよ。ぼくは大臣たちが選んだ人なんて、ぜったい、いやだよ」
きっぱりルチアノから断られ、大臣たちは口ごもった。
今まで、王子から妃選びを断られた例はなかったのだろう。
王宮の外で自由に育ち、自分で考える力を身に付けたルチアノ。
ルチアノは、この国の新しい王としての姿を見せ、この国を治めていくだろう。
そして――
「ロゼッテ様、お待ちください!」
ジュストがロゼッテを追いかけ、『危ないですよ』を連呼していた。
「ロゼッテ。ジュストを困らせてはいけないわ」
「困らせてなんていません。私、ジュストに剣を教わっていますの」
ロゼッテは誇らしげな顔をし、子供用の剣を手にしている。
これはルチアノの影響だろうか……
「私、ジュストみたいな騎士になることに決めたの。女騎士よ! それで、将来はルチアノを守るの!」
「まあ、頼もしいわ」
「止めてください! セレーネ様! ロゼッテ様は王女なんですから、女騎士などと、とんでもありません!」
ジュストとしては、ロゼッテを淑女にしたいのだろうけど、ジュストに憧れているなら、騎士になりたい気持ちもわかる。