私達には婚約者がいる【菱水シリーズ④】
「この部屋にいると外に出たくなくなるって」
知久が笑う。
「わかる気がするな」
目を閉じ、知久は私の髪をなでる。
私も目を閉じる。
ここに知久をずっと留めていられないことはわかっているの―――そう思った時、耳に波の音が聞こえた気がして、目を開けた。
知久が起き上がり、私の顔を覗き込んでいた。
「眠っていいのよ」
「眠れるわけがない」
知久は笑いながら、キスをする。
もう何度目なのと思いながら、そのキスを受け止めて、私からキスをする。
「素直な小百里なんて十年に一回くらいだから、堪能しておかないともったいない」
「ひどいわね」
「否定しないからなー」
「お互い様でしょ」
「俺はいつも自分に素直に生きてるけどね?」
知っているわ。
だから困るのよと思った瞬間、ベッドの上に押し倒された。
「知久……!」
シャツを脱がし、首から胸まで全て喰らい尽くすような愛撫を繰り返した。
「素直な俺が好きなんじゃなかった?」
「……っ」
耳朶を甘く噛んで髪にキスをする。
「答えて。小百里」
挑発的な目に煽られて、私は答える。
「素直じゃなくても好きよ」
そう言えば、知久は私に負けてしまう。
知久が笑う。
「わかる気がするな」
目を閉じ、知久は私の髪をなでる。
私も目を閉じる。
ここに知久をずっと留めていられないことはわかっているの―――そう思った時、耳に波の音が聞こえた気がして、目を開けた。
知久が起き上がり、私の顔を覗き込んでいた。
「眠っていいのよ」
「眠れるわけがない」
知久は笑いながら、キスをする。
もう何度目なのと思いながら、そのキスを受け止めて、私からキスをする。
「素直な小百里なんて十年に一回くらいだから、堪能しておかないともったいない」
「ひどいわね」
「否定しないからなー」
「お互い様でしょ」
「俺はいつも自分に素直に生きてるけどね?」
知っているわ。
だから困るのよと思った瞬間、ベッドの上に押し倒された。
「知久……!」
シャツを脱がし、首から胸まで全て喰らい尽くすような愛撫を繰り返した。
「素直な俺が好きなんじゃなかった?」
「……っ」
耳朶を甘く噛んで髪にキスをする。
「答えて。小百里」
挑発的な目に煽られて、私は答える。
「素直じゃなくても好きよ」
そう言えば、知久は私に負けてしまう。