第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
その言葉と同時に、強くぎゅっと抱きしめられる。

背中に回された腕は、まるで決して離さないと誓うかのように力強く。

「リリアーナ……君が誰よりも、大切なんだ。」

胸の奥まで震える声で、彼はそう言って、私を自分の部屋へと連れて行った。

広々とした天蓋付きのベッド。

まるで王の威厳そのもののようで、どこかおとぎ話の中にいるようだった。

「こ、ここって……」

「俺の寝室だ。」

その言葉に胸が高鳴る。ここに招かれた意味を、私は分かっていた。

「でも……私、正妃じゃ……」

「同じようなものだ。」

アシュレイに抱き寄せられ、ナイトウエアが肩から滑り落ちる。肌に触れる彼の指先は熱くて、優しい。

「リリアーナの胸……甘くて、好きだ。」

囁きと共に重ねられる口づけ。愛しさが、静かに、でも確かに火を灯していく。

その夜、私は彼の腕の中で、ただひとりの「愛される女」になった。
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