第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している

第7部 選ばれる覚悟

翌日、広い廊下の一角がざわついていた。

私は何事かと歩み寄ったが、そこにいた側近たちが一斉に私に視線を向ける。

その中には、アシュレイの側近であるユーリスの姿もあった。

「どうしたんですか?」

私はおそるおそる尋ねる。

するとユーリスは冷たいほどに無表情で言った。

「リリアーナ様……ここにいては危険です。」

「えっ?どうして……?」

「現在、アシュレイ殿下が、王と王妃に離縁を申し出ています。」

「ええっ⁉」

まるで心臓が音を立てて落ちたかのようだった。

私は静かに扉を開け、玉座の間に足を踏み入れた。

アシュレイの背中、その先に厳しい表情を浮かべる王と王妃の姿があった。

「カトリーナ妃は、正式にノルヴァン公爵家から賜った、由緒ある血筋の令嬢だ。おいそれと、切り離すわけにはいかん。」

王の声は重く響く。けれど、アシュレイは一歩も退かなかった。

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