第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
「その……リリアーナの、どこをそんなに気に入ってくれたのでしょうか。」

アシュレイは優しく微笑んだ。

「リリアーナさんは、僕を肩書きでも過去でもなく、“今の僕”を見てくれたんです。真っ直ぐに。……それが、僕に“本当の愛”を教えてくれたんです。」

その言葉に、私は胸がいっぱいになった。

両親は顔を見合わせる。

「正直、離婚された時は……アシュレイ殿下はもう、愛など信じない方だと、思っていました。」

母の声はどこか寂しげで、そして安堵しているようでもあった。

「僕も、そう思っていました。」

アシュレイは穏やかに言葉を重ねた。

「でも、リリアーナさんが僕の心を溶かしてくれたんです。だから今度こそ、大切にしたいんです。彼女の人生を、僕のすべてを懸けて幸せにしたい。」

父の頬が、わずかに緩んだように見えた。

「第3皇子、アシュレイ殿下。」
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