【こちらはマンガシナリオです】正しい愛し方教えてよ
好き
新谷「俺と年越ししてほしい!」
美琴、修、新谷それぞれの顔。
美琴「えっ…なんっ」
ぐいっ、修が美琴の頭を引き寄せる。
修「先輩すみません。それは譲れません」
新谷(こいつ、なに抱き寄せてんだ)イラッとする。
新谷「何でお前が勝手に決めんだよっ」
ばちばちな2人。
美琴(えええええ、何この状況。この2人って接点あったっけ!?)
ぐっ、新谷の口元に力入る。
新谷「笹原、30分だけ俺に時間くれ!」
美琴「え…」
ちらっ、修を見る。
修「…30分だけな」
人混みから離れたところに着く。
美琴(新谷どうしたんだろう)
新谷「ごめん、勝手なことして」
美琴「いや、大丈夫だよ」
新谷「一応確認なんだけどさ、あいつと付き合ってないんだよな?」
美琴「うん、付き合ってない」
新谷「笹原が当分恋愛する気ないの知ってるんだけどさ…」
美琴を見つめる。
新谷「好きです」
美琴(え…)驚き。
新谷「もし俺に可能性があるなら一緒に年を越したい」
美琴(新谷が私を…?冗談じゃない…よね。新谷とは、ずっとずっと友達として、仲間として過ごしてきた)
高校や大学で仲良く話したり笑ったりしてるシーン。
美琴(その時間は、大切な青春の思い出。だからこそ新谷のことは…)
「ごめん…。新谷とはこれからも今まで通りの関係でいたい。…ほんとにごめん」
新谷「…そっか。うん、これからも友達としてよろしくな!」
笑顔の新谷。
新谷「じゃあ、俺行くな。また大学で!…良いお年を」
美琴「うん、良いお年を」
去る新谷。
1人歩く新谷、立ち止まる。
新谷「分かってたのになぁ…」
ぼそっと呟く、白い息とともに。
その場からまだ動けない美琴。
美琴(仕方ないことなのに、罪悪感に襲われそうになる。私は新谷のことを傷つけてしまったのかな。元の関係に戻れなかったらどうしよう。色んな感情がぐるぐるまわる)
修の足元。
美琴(いつもそうだ。マイナスの感情に押し潰されそうな時…)
修の顔。
美琴(すぐそばにこいつがいる)
修が目の前に来る。
修「泣きそうな顔してる」
美琴「…」
うつむく。
美琴の頬に手を添える。
修「大丈夫、美琴はなんも悪くねーから」
すーっと涙が流れる美琴。
美琴(どうして欲しい言葉が分かるんだろう。どうしてこいつの前だと涙が出るんだろう)
ぎゅ、抱きしめる。全身ショット。
1月
スマホ画面
『成人式行ってきた』
修と友達の写真が送られてきた。スーツ姿の修。
美琴(年が明けてたから何故か毎日連絡を取るようになった。あいつが案外まめなことに驚いている)
○大学の食堂、昼
結菜「ここでいい?」
美琴「うん」
席に座る。
新谷「あ」
新谷とほかの元バドメンバーの男子がいる。
美琴(年明けて初めて会う)
少し気まずそうな顔をする。
新谷「一緒に食べようぜ」
何事もなくいつものテンションで、美琴の隣に座る。もう1人は結菜の隣。
新谷「限定ランチギリギリ間に合ってさー」
美琴(いつもの新谷だ。気まずくないように気遣ってくれたんだろうな。…良かった)
安心した顔。
数日後。
○美琴の家リビング、夜
※美琴の母の名前は静香。
静香「修くん、いつもありがとうねー。これ良かったら持って帰って」
大量の食材やお菓子。
修「いいの?静香さん、ありがとう」
静香「いえいえ。修くんにはお世話になってるから」
美琴(いつのまにかお母さんまで手懐けてる…)
静香「美琴!荷物多くて大変だから、車で家まで送ってあげて」
美琴「えぇー」
○アパート近く、車内
美琴「着いたよ」
修「さんきゅー」
シートベルトを外すのを見ている。
外した修は運転席のシートに手を置き、美琴に顔を近づける。ぐっ
口を手で塞ぐ美琴。
美琴「なに?」
修「お礼とバイバイのチューしようと思って」
美琴「結構です」
ムスッとする修。
ちゅ、おでこにキスする。
修「安全運転で帰れよ」
車を降りる。
○車内
美琴(もぉ…)
運転しながら顔が赤い。
2月中旬
○美琴の家
家庭教師の日
美琴「あれ、あいつ来てないの?」
昴「熱出たから来れないってさ」
美琴「そっか…」
何か考えてる様子。
○修のアパート玄関前、夜
美琴(勢いで来てしまったけど…。迷惑だったかな)
ピンポーン
ガチャ
修「…え、美琴…?」
ボサっとした髪。ぼーっとした表情。
ふらっ、と倒れかける。
美琴「わぁ、大丈夫!?」
1LDKの間取り。リビング隣の小さな洋室が寝室。カウンターキッチン。
○寝室
支えながらベットに寝かせる。美琴の持ってきた冷えピタを貼る。床に飲みかけのペットボトルと薬の箱があった。
美琴(ご飯たべてないのかな)
「食欲ある?」
修「…うん」
美琴「ちょっとキッチン借りるね」
キッチンに行き、リュックから持ってきた材料や小鍋を取り出す。
○リビング
美琴「お待たせ。熱いから気をつけて食べて」
テーブルの上に雑炊。
修「ありがと」
美琴(こんな弱々しいところ初めて見た)
もぐ
修「…うまい」
美琴「よかった」
優しく微笑む美琴。
しばらく経ち、美琴は洗い物を済ませ、寝室をゆっくり開ける。修の寝顔。
美琴(寝てる…)
静かにベット横に座り、手でおでこを触る。
美琴(まだ熱い。一晩寝て治るといいけど。…そろそろ帰ろっかな。鍵閉めずに帰って大丈夫かな?)
そんな事を考えながらベット横から立ちあがろうとする。
ぎゅ、手を掴まれる。
修「…まだ居て…」虚ろな目。
そう言いゆっくりと目を閉じ眠りにつく。
次の日の朝。修が目覚め、隣のリビングに行くとコートを体にかけて、ソファで寝る美琴がいた。
目が覚めた美琴。周りを見ると修が冷蔵庫前で水を飲んでいた。
修「おはよ」
美琴「あ…おはよう。体調はどう?」
修「美琴のおかげでばっちし」
美琴「よかったぁ」
(顔色も良くなってる)
美琴「じゃあ、私帰るね」
修「もう少しいればいいのに」
美琴「帰ってシャワー浴びたいし」
美琴が荷物を持とうとするとカチャン…鍵が落ちる。しゃがみ拾おうとした手に修の手が重なる。
美琴(え…)
修「そろそろ…」
美琴の指先をそっと握る。
修「付き合う気になった?」
ドクンッとなる美琴。
美琴(あの日から誤魔化し続けて、会うたびに平然を装っていた)
「私は…教師になるまで恋愛しないって決めたの…」
修「その性格で、教師になって新しい恋愛始める余裕なんかあるわけねーだろ」
美琴「…そんなの分かんないじゃん」
修「…俺は美琴に惚れてる。美琴は俺のこと…どう思ってんの?」
じっと見つめる。
美琴「…どうって…」
(この男といるといつも感情がぐちゃぐちゃになる。怒って、泣いて、戸惑って…まるで子供みたい)
修「俺のこと好きだから、心配で来てくれたんじゃないの?」
美琴(花火大会で手を繋いだ日から、いつも頭のどこかにこいつがいた。それが何でなのか、ずっと気づかないふりをしていた。あぁ、もう…)
「…好き…」照れた顔。
修は一瞬驚いた顔をして、ニコッと笑って抱きしめる。
修「俺も好きっ!大好き」
ぎゅうー。
美琴「んー苦しいって!離して」
修「やだ!」
美琴(やだって…)
修「俺がどんだけ我慢して、待ってたと思ってんだよ」
美琴(嬉しさが伝わってきて、なんだか恥ずかしい)
少し下を向く美琴を覗き込み、ちゅ、キスをする。
修「顔あげて」
ちゅ、んっ
赤くなり照れてる美琴を見て
修「可愛すぎ。このまま襲いたいぐらい…」
美琴「…病み上がりだからダメ」
修「ちぇっ。…これからもよろしくな」
笑顔の2人。
美琴、修、新谷それぞれの顔。
美琴「えっ…なんっ」
ぐいっ、修が美琴の頭を引き寄せる。
修「先輩すみません。それは譲れません」
新谷(こいつ、なに抱き寄せてんだ)イラッとする。
新谷「何でお前が勝手に決めんだよっ」
ばちばちな2人。
美琴(えええええ、何この状況。この2人って接点あったっけ!?)
ぐっ、新谷の口元に力入る。
新谷「笹原、30分だけ俺に時間くれ!」
美琴「え…」
ちらっ、修を見る。
修「…30分だけな」
人混みから離れたところに着く。
美琴(新谷どうしたんだろう)
新谷「ごめん、勝手なことして」
美琴「いや、大丈夫だよ」
新谷「一応確認なんだけどさ、あいつと付き合ってないんだよな?」
美琴「うん、付き合ってない」
新谷「笹原が当分恋愛する気ないの知ってるんだけどさ…」
美琴を見つめる。
新谷「好きです」
美琴(え…)驚き。
新谷「もし俺に可能性があるなら一緒に年を越したい」
美琴(新谷が私を…?冗談じゃない…よね。新谷とは、ずっとずっと友達として、仲間として過ごしてきた)
高校や大学で仲良く話したり笑ったりしてるシーン。
美琴(その時間は、大切な青春の思い出。だからこそ新谷のことは…)
「ごめん…。新谷とはこれからも今まで通りの関係でいたい。…ほんとにごめん」
新谷「…そっか。うん、これからも友達としてよろしくな!」
笑顔の新谷。
新谷「じゃあ、俺行くな。また大学で!…良いお年を」
美琴「うん、良いお年を」
去る新谷。
1人歩く新谷、立ち止まる。
新谷「分かってたのになぁ…」
ぼそっと呟く、白い息とともに。
その場からまだ動けない美琴。
美琴(仕方ないことなのに、罪悪感に襲われそうになる。私は新谷のことを傷つけてしまったのかな。元の関係に戻れなかったらどうしよう。色んな感情がぐるぐるまわる)
修の足元。
美琴(いつもそうだ。マイナスの感情に押し潰されそうな時…)
修の顔。
美琴(すぐそばにこいつがいる)
修が目の前に来る。
修「泣きそうな顔してる」
美琴「…」
うつむく。
美琴の頬に手を添える。
修「大丈夫、美琴はなんも悪くねーから」
すーっと涙が流れる美琴。
美琴(どうして欲しい言葉が分かるんだろう。どうしてこいつの前だと涙が出るんだろう)
ぎゅ、抱きしめる。全身ショット。
1月
スマホ画面
『成人式行ってきた』
修と友達の写真が送られてきた。スーツ姿の修。
美琴(年が明けてたから何故か毎日連絡を取るようになった。あいつが案外まめなことに驚いている)
○大学の食堂、昼
結菜「ここでいい?」
美琴「うん」
席に座る。
新谷「あ」
新谷とほかの元バドメンバーの男子がいる。
美琴(年明けて初めて会う)
少し気まずそうな顔をする。
新谷「一緒に食べようぜ」
何事もなくいつものテンションで、美琴の隣に座る。もう1人は結菜の隣。
新谷「限定ランチギリギリ間に合ってさー」
美琴(いつもの新谷だ。気まずくないように気遣ってくれたんだろうな。…良かった)
安心した顔。
数日後。
○美琴の家リビング、夜
※美琴の母の名前は静香。
静香「修くん、いつもありがとうねー。これ良かったら持って帰って」
大量の食材やお菓子。
修「いいの?静香さん、ありがとう」
静香「いえいえ。修くんにはお世話になってるから」
美琴(いつのまにかお母さんまで手懐けてる…)
静香「美琴!荷物多くて大変だから、車で家まで送ってあげて」
美琴「えぇー」
○アパート近く、車内
美琴「着いたよ」
修「さんきゅー」
シートベルトを外すのを見ている。
外した修は運転席のシートに手を置き、美琴に顔を近づける。ぐっ
口を手で塞ぐ美琴。
美琴「なに?」
修「お礼とバイバイのチューしようと思って」
美琴「結構です」
ムスッとする修。
ちゅ、おでこにキスする。
修「安全運転で帰れよ」
車を降りる。
○車内
美琴(もぉ…)
運転しながら顔が赤い。
2月中旬
○美琴の家
家庭教師の日
美琴「あれ、あいつ来てないの?」
昴「熱出たから来れないってさ」
美琴「そっか…」
何か考えてる様子。
○修のアパート玄関前、夜
美琴(勢いで来てしまったけど…。迷惑だったかな)
ピンポーン
ガチャ
修「…え、美琴…?」
ボサっとした髪。ぼーっとした表情。
ふらっ、と倒れかける。
美琴「わぁ、大丈夫!?」
1LDKの間取り。リビング隣の小さな洋室が寝室。カウンターキッチン。
○寝室
支えながらベットに寝かせる。美琴の持ってきた冷えピタを貼る。床に飲みかけのペットボトルと薬の箱があった。
美琴(ご飯たべてないのかな)
「食欲ある?」
修「…うん」
美琴「ちょっとキッチン借りるね」
キッチンに行き、リュックから持ってきた材料や小鍋を取り出す。
○リビング
美琴「お待たせ。熱いから気をつけて食べて」
テーブルの上に雑炊。
修「ありがと」
美琴(こんな弱々しいところ初めて見た)
もぐ
修「…うまい」
美琴「よかった」
優しく微笑む美琴。
しばらく経ち、美琴は洗い物を済ませ、寝室をゆっくり開ける。修の寝顔。
美琴(寝てる…)
静かにベット横に座り、手でおでこを触る。
美琴(まだ熱い。一晩寝て治るといいけど。…そろそろ帰ろっかな。鍵閉めずに帰って大丈夫かな?)
そんな事を考えながらベット横から立ちあがろうとする。
ぎゅ、手を掴まれる。
修「…まだ居て…」虚ろな目。
そう言いゆっくりと目を閉じ眠りにつく。
次の日の朝。修が目覚め、隣のリビングに行くとコートを体にかけて、ソファで寝る美琴がいた。
目が覚めた美琴。周りを見ると修が冷蔵庫前で水を飲んでいた。
修「おはよ」
美琴「あ…おはよう。体調はどう?」
修「美琴のおかげでばっちし」
美琴「よかったぁ」
(顔色も良くなってる)
美琴「じゃあ、私帰るね」
修「もう少しいればいいのに」
美琴「帰ってシャワー浴びたいし」
美琴が荷物を持とうとするとカチャン…鍵が落ちる。しゃがみ拾おうとした手に修の手が重なる。
美琴(え…)
修「そろそろ…」
美琴の指先をそっと握る。
修「付き合う気になった?」
ドクンッとなる美琴。
美琴(あの日から誤魔化し続けて、会うたびに平然を装っていた)
「私は…教師になるまで恋愛しないって決めたの…」
修「その性格で、教師になって新しい恋愛始める余裕なんかあるわけねーだろ」
美琴「…そんなの分かんないじゃん」
修「…俺は美琴に惚れてる。美琴は俺のこと…どう思ってんの?」
じっと見つめる。
美琴「…どうって…」
(この男といるといつも感情がぐちゃぐちゃになる。怒って、泣いて、戸惑って…まるで子供みたい)
修「俺のこと好きだから、心配で来てくれたんじゃないの?」
美琴(花火大会で手を繋いだ日から、いつも頭のどこかにこいつがいた。それが何でなのか、ずっと気づかないふりをしていた。あぁ、もう…)
「…好き…」照れた顔。
修は一瞬驚いた顔をして、ニコッと笑って抱きしめる。
修「俺も好きっ!大好き」
ぎゅうー。
美琴「んー苦しいって!離して」
修「やだ!」
美琴(やだって…)
修「俺がどんだけ我慢して、待ってたと思ってんだよ」
美琴(嬉しさが伝わってきて、なんだか恥ずかしい)
少し下を向く美琴を覗き込み、ちゅ、キスをする。
修「顔あげて」
ちゅ、んっ
赤くなり照れてる美琴を見て
修「可愛すぎ。このまま襲いたいぐらい…」
美琴「…病み上がりだからダメ」
修「ちぇっ。…これからもよろしくな」
笑顔の2人。