【こちらはマンガシナリオです】正しい愛し方教えてよ
素直になりたい
○大学、朝
キョロキョロしながら構内を歩く美琴。
萌「みこちゃん、何してるのぉ?」
美琴「べ、別に」
(よし、いない)
キスを思い出す。
美琴(あの後、パニックになって走り逃げてしまったけど…何だったの)
その後、数日間。校内の至るところで見かけ、隠れたり逃げるシーン。
美琴(なんでこういう時に限って会う率高いのよー!)嘆く
○講義室、昼間
美琴が授業終わり、出て行こうとすると、ドアに腕を組み、もたれかかる修の姿を発見。
美琴(!?)
周りの学生が少しざわついている。
修「ちょっと来い」
少し不満そうな顔をしている。
美琴(なんか怒ってるんですけどー!)
○人のいない小さな講義室
前後で座り、前にいる修は後ろを向いて座る。
修「何で避けてんの?」
美琴(あ、それで怒ってるのか)
「何でって…だって…」
顔が赤くなる。
修「?」
修がぐっと顔を近づける。思わず顔を横に向ける美琴。
美琴(あ、やば…)
不服そうな顔をする修。
修「言いたいことあるなら言えよ」
美琴(こいつ…人の気も知らないで)
「キスされたからっ…気まずくて…」
恥ずかしそうな美琴とポカンとする修。
修「…あぁーしたな、そういえば」
美琴(そういえば?)
修「そっか、意識してくれたんだ」
嬉しそうな表情。
美琴「…っ意識なんかしてない。された意味が分かんなかっただけ」
(私1人意識してバカみたいじゃん)
修「意味…?」
美琴頷く。
修「俺のことだけ考えとけって言ったじゃん」
美琴(それって…)
ズッ、前のめりに近づき、美琴の頬に手を添え、親指で唇に触れる。
修「もう一回すれば、俺の気持ち伝わる?」
ばっ、美琴は顔を下に向ける。
美琴「…伝わるも何も、出会って3ヶ月ぐらいで好きだなんて…」
修「好きになるのに日数は関係なくね?」
美琴「そうだけど…。それにモテるから女の子には困らないんでしょ?何で私なの…」
(年下の男に弄ばれるなんてごめんだ。夢を叶えるために、恋に翻弄されている場合じゃない)
修「モテるとかどうでもいい。…俺は美琴がいい」
美琴(私が…いい?)
修「これからは遠慮なく伝えるから。…逃げんなよ?」
美琴(そんな真っ直ぐな目で言われたら、すぐに掴まってしまいそうで、素直じゃない私は、どうにか逃げたくなる)
数日後
○美琴の家
ガチャ
美琴「ただいまー」
リビングのドアを開けるとテーブルに座る昴と修がいる。
美琴「…。」
修「あ、おかえりー」
美琴「何で居るの!?」
○リビング
美琴「家庭教師!?」
昴「おん!修くんにカテキョしてもらうことにした!俺ももうすぐ受験生だしさ」
美琴「いやいやいや、意味わかんない!私でいいじゃん!というか、何で連絡先知ってんの!?」
修「春並祭の時、交換した」
美琴(こいつ…油断も隙もあったもんじゃないな)
昴「だって、ねぇちゃん試験対策やバイトで忙しそうだし、それに修くんの方が頭良いんだろ?」
美琴(ゔっ…)
「だけどさっ、お願いするならバイト料払わないとだし、私なら無料だよ?」
修「俺だってタダだよ」
美琴「はい?そんなメリットないことする意味が分かんないんだけど」
修「メリット?うーん…美琴と会える!それにさ、将来昴が弟になるかもしれねぇじゃん」
昴「え!?修くん、ねぇちゃんと結婚すんの!?」
修「まぁな」
美琴(いや、そもそも付き合ってないし)
昴「まじで!!修くんみたいなカッコよくて、頭良くて、楽しい人が兄ちゃんになるとか…俺、幸せすぎて泣きそう!!」
修「昴ー!お前は美琴と違って、素直でかわいいなぁ。よーしよしよし」
昴の頭を撫でまわす。
美琴(なんだこの茶番は…)
冷めた目で2人を見る。
ピンポーン、チャイムが鳴る。
昴「宅配?」
美琴「たぶん新谷」
玄関に向かう美琴の後ろをついてくる修。
美琴「ついて来ないで」
修「なに、あいつとデート?」
美琴「別に何でもいいでしょ」
修「俺も行く」
美琴「いやいや、意味わかんない。昴のこと放置すんな」
ガチャ
新谷「おぉ!…あ、え?」
後ろにいる修に驚く。
美琴「ごめん、こいつは無視して。行こっ」
新谷「お、おう」
○美琴の家、夜
美琴が帰宅後、リビングに入ると昴が勢いよく近寄る。
昴「やべぇよ、ねぇちゃん!修くん教えるのむちゃくちゃうまい!すげぇ分かりやすかった!」
美琴「え、そうなの?」
数日後。
○大学、食堂
修と森下が向かい合って食べている。そこへミスコンの子と友達が来る。
ミスコン「隣いーい?」
修「どーぞ」素っ気ない返事。
座る2人。女友達は森下の隣の席に。
ミスコン「ねぇ、中峰くんクリスマス空いてたりする?良かったら一緒にクリスマスマーケット行かない?」
修「ごめん無理。他のやつ誘って」
森下(相変わらず興味ない子に冷たいなぁ)困り笑顔。
ミスコン「そっかぁ」
納得いってない表情。
次の週。
○昴の部屋
2度目の家庭教師の日。
部屋に来た美琴が少し緊張気味に修に聞く。
美琴「あのさっ…教えてるとこ少し見てもいい…?」
修「好きにどーぞ」
じーっ
美琴、教師を目指す身として教え方が気になる&対抗意識メラメラの図。
修「そんで、ここがこうなってー…」
軽く驚いた表情の美琴。
美琴(確かに上手い…。昴が理解できるようにレベルに合わせた説明をしてる)
修「んじゃ、ちゃんと復習しとけよー」
昴の部屋を出る。自分の部屋に戻っていた美琴がドアから少し身体を出す。
美琴「お疲れ」
修「あー、美琴先生に見られてて緊張したなぁー」
棒読み感。
美琴「…すごく参考になった」
驚く修。そしてふっと口元緩む。
修がグイグイ進んできて、美琴後退り。
美琴(えええええ)
バタン、部屋に入りドアを閉めた。
美琴「ちょっと、入って来ないでよ」
至近距離、目の前に立ったまま。恥ずかしさで下を向く美琴。
ドキドキ
美琴(近い…)
修「…クリスマスってバイト?」
美琴「え…うん」
修「大晦日は?」
美琴「ないけど…」
修「誰と年越しすんの?」
美琴「まだ分かんない」
修「じゃあ…俺と越そっか」
美琴(どうしよう…この強引さを心地いいと思い始めている)
大晦日
○外、22時
新谷「さみぃー」
新谷が友達と人混みを歩く。
新谷(男5人でカウントダウンイベントって…。せっかくなら笹原と来たかったな)
新谷「!!」
偶然、少し離れたところに美琴の姿を見つける。
新谷(え、笹原…)
隣にいる修に気づく。
新谷(…一緒に年越しかよ。やっぱ勝て…いや、勝ち負けなんてどうでもいい。俺なりに戦うって決めたんだ。見るだけの都合良いことはもうしない)
「わりぃ、先行っといて」
友達にそう言い、美琴たちの元へ駆けていく。走る足元。
新谷「笹原ーっ!」
声に気づき振り返る。
美琴「新谷!?」
新谷「はぁ…はぁ…笹原!俺と年越ししてほしい!」
キョロキョロしながら構内を歩く美琴。
萌「みこちゃん、何してるのぉ?」
美琴「べ、別に」
(よし、いない)
キスを思い出す。
美琴(あの後、パニックになって走り逃げてしまったけど…何だったの)
その後、数日間。校内の至るところで見かけ、隠れたり逃げるシーン。
美琴(なんでこういう時に限って会う率高いのよー!)嘆く
○講義室、昼間
美琴が授業終わり、出て行こうとすると、ドアに腕を組み、もたれかかる修の姿を発見。
美琴(!?)
周りの学生が少しざわついている。
修「ちょっと来い」
少し不満そうな顔をしている。
美琴(なんか怒ってるんですけどー!)
○人のいない小さな講義室
前後で座り、前にいる修は後ろを向いて座る。
修「何で避けてんの?」
美琴(あ、それで怒ってるのか)
「何でって…だって…」
顔が赤くなる。
修「?」
修がぐっと顔を近づける。思わず顔を横に向ける美琴。
美琴(あ、やば…)
不服そうな顔をする修。
修「言いたいことあるなら言えよ」
美琴(こいつ…人の気も知らないで)
「キスされたからっ…気まずくて…」
恥ずかしそうな美琴とポカンとする修。
修「…あぁーしたな、そういえば」
美琴(そういえば?)
修「そっか、意識してくれたんだ」
嬉しそうな表情。
美琴「…っ意識なんかしてない。された意味が分かんなかっただけ」
(私1人意識してバカみたいじゃん)
修「意味…?」
美琴頷く。
修「俺のことだけ考えとけって言ったじゃん」
美琴(それって…)
ズッ、前のめりに近づき、美琴の頬に手を添え、親指で唇に触れる。
修「もう一回すれば、俺の気持ち伝わる?」
ばっ、美琴は顔を下に向ける。
美琴「…伝わるも何も、出会って3ヶ月ぐらいで好きだなんて…」
修「好きになるのに日数は関係なくね?」
美琴「そうだけど…。それにモテるから女の子には困らないんでしょ?何で私なの…」
(年下の男に弄ばれるなんてごめんだ。夢を叶えるために、恋に翻弄されている場合じゃない)
修「モテるとかどうでもいい。…俺は美琴がいい」
美琴(私が…いい?)
修「これからは遠慮なく伝えるから。…逃げんなよ?」
美琴(そんな真っ直ぐな目で言われたら、すぐに掴まってしまいそうで、素直じゃない私は、どうにか逃げたくなる)
数日後
○美琴の家
ガチャ
美琴「ただいまー」
リビングのドアを開けるとテーブルに座る昴と修がいる。
美琴「…。」
修「あ、おかえりー」
美琴「何で居るの!?」
○リビング
美琴「家庭教師!?」
昴「おん!修くんにカテキョしてもらうことにした!俺ももうすぐ受験生だしさ」
美琴「いやいやいや、意味わかんない!私でいいじゃん!というか、何で連絡先知ってんの!?」
修「春並祭の時、交換した」
美琴(こいつ…油断も隙もあったもんじゃないな)
昴「だって、ねぇちゃん試験対策やバイトで忙しそうだし、それに修くんの方が頭良いんだろ?」
美琴(ゔっ…)
「だけどさっ、お願いするならバイト料払わないとだし、私なら無料だよ?」
修「俺だってタダだよ」
美琴「はい?そんなメリットないことする意味が分かんないんだけど」
修「メリット?うーん…美琴と会える!それにさ、将来昴が弟になるかもしれねぇじゃん」
昴「え!?修くん、ねぇちゃんと結婚すんの!?」
修「まぁな」
美琴(いや、そもそも付き合ってないし)
昴「まじで!!修くんみたいなカッコよくて、頭良くて、楽しい人が兄ちゃんになるとか…俺、幸せすぎて泣きそう!!」
修「昴ー!お前は美琴と違って、素直でかわいいなぁ。よーしよしよし」
昴の頭を撫でまわす。
美琴(なんだこの茶番は…)
冷めた目で2人を見る。
ピンポーン、チャイムが鳴る。
昴「宅配?」
美琴「たぶん新谷」
玄関に向かう美琴の後ろをついてくる修。
美琴「ついて来ないで」
修「なに、あいつとデート?」
美琴「別に何でもいいでしょ」
修「俺も行く」
美琴「いやいや、意味わかんない。昴のこと放置すんな」
ガチャ
新谷「おぉ!…あ、え?」
後ろにいる修に驚く。
美琴「ごめん、こいつは無視して。行こっ」
新谷「お、おう」
○美琴の家、夜
美琴が帰宅後、リビングに入ると昴が勢いよく近寄る。
昴「やべぇよ、ねぇちゃん!修くん教えるのむちゃくちゃうまい!すげぇ分かりやすかった!」
美琴「え、そうなの?」
数日後。
○大学、食堂
修と森下が向かい合って食べている。そこへミスコンの子と友達が来る。
ミスコン「隣いーい?」
修「どーぞ」素っ気ない返事。
座る2人。女友達は森下の隣の席に。
ミスコン「ねぇ、中峰くんクリスマス空いてたりする?良かったら一緒にクリスマスマーケット行かない?」
修「ごめん無理。他のやつ誘って」
森下(相変わらず興味ない子に冷たいなぁ)困り笑顔。
ミスコン「そっかぁ」
納得いってない表情。
次の週。
○昴の部屋
2度目の家庭教師の日。
部屋に来た美琴が少し緊張気味に修に聞く。
美琴「あのさっ…教えてるとこ少し見てもいい…?」
修「好きにどーぞ」
じーっ
美琴、教師を目指す身として教え方が気になる&対抗意識メラメラの図。
修「そんで、ここがこうなってー…」
軽く驚いた表情の美琴。
美琴(確かに上手い…。昴が理解できるようにレベルに合わせた説明をしてる)
修「んじゃ、ちゃんと復習しとけよー」
昴の部屋を出る。自分の部屋に戻っていた美琴がドアから少し身体を出す。
美琴「お疲れ」
修「あー、美琴先生に見られてて緊張したなぁー」
棒読み感。
美琴「…すごく参考になった」
驚く修。そしてふっと口元緩む。
修がグイグイ進んできて、美琴後退り。
美琴(えええええ)
バタン、部屋に入りドアを閉めた。
美琴「ちょっと、入って来ないでよ」
至近距離、目の前に立ったまま。恥ずかしさで下を向く美琴。
ドキドキ
美琴(近い…)
修「…クリスマスってバイト?」
美琴「え…うん」
修「大晦日は?」
美琴「ないけど…」
修「誰と年越しすんの?」
美琴「まだ分かんない」
修「じゃあ…俺と越そっか」
美琴(どうしよう…この強引さを心地いいと思い始めている)
大晦日
○外、22時
新谷「さみぃー」
新谷が友達と人混みを歩く。
新谷(男5人でカウントダウンイベントって…。せっかくなら笹原と来たかったな)
新谷「!!」
偶然、少し離れたところに美琴の姿を見つける。
新谷(え、笹原…)
隣にいる修に気づく。
新谷(…一緒に年越しかよ。やっぱ勝て…いや、勝ち負けなんてどうでもいい。俺なりに戦うって決めたんだ。見るだけの都合良いことはもうしない)
「わりぃ、先行っといて」
友達にそう言い、美琴たちの元へ駆けていく。走る足元。
新谷「笹原ーっ!」
声に気づき振り返る。
美琴「新谷!?」
新谷「はぁ…はぁ…笹原!俺と年越ししてほしい!」