【こちらはマンガシナリオです】正しい愛し方教えてよ

愛されて知る

8月
○修のアパート、昼間
ソファに座り、美琴のスマホ画面を2人で見る。
スマホ画面、ホームページに一次試験合格者の試験番号が載っている。美琴の番号があった。
美琴、修「!!」
目を合わせ、そのまま勢いよくハグ。
美琴「わぁー良かったぁー」
修「やったなー!」
美琴(頑張ってよかった。まだまだ通過点だけど、1つ大きな壁を乗り越えられた。本当に嬉しい)
「明日からまた気合い入れなきゃ」
修「応援してる」
美琴「ありがとう」
修「また試験に向けて会えねーから…」
キスをする。キスしながら徐々に押し倒す。


後日
○試験会場
2次試験日。グループワークなどを受ける様子。


9月
○修のアパート、夜
リビング
【本日の主役】のタスキをかけた美琴とクラッカー音。
「お誕生日おめでとーう!!」
美琴「ありがとう」
テーブルの上に飲み物やピザ、ポテトなど。
萌「いっぱい食べて飲んで楽しもうねぇ」
森下「結菜さん、ピザ取りましょうか?」
結菜「ありがと。新谷、そこのコップ取って」
新谷「はい」
コップ渡す。
新谷(…何で俺ここにいんだ?福本に誘われて来てしまったけど、このメンバーの中は場違いだろ俺)
ちらっ、美琴とその横にいる修を見る。腕が振れる距離感。
新谷(悔しいけど、お似合いだな…)
美琴「新谷、これ好きだよね?」
オニオンフライを差し出す。
新谷「おう、ありがと」

しばらくして、
結菜「そろそろケーキ出そうか」
修「用意してくる。美琴も来て」
キッチンに向かう2人。
キッチン
修が冷蔵庫からケーキの箱を出し、中からケーキを取り出す。フルーツたっぷりのホールケーキ。
美琴「わぁ、美味しそう」
修「美琴…」
美琴の腕を引っ張りしゃがむ。
美琴(?)
ちゅ、みんなに見えないように1回キス。
美琴「!?」
目が合い、修は軽くベロを出す。美琴の顔赤くなる。
立ち上がり、何事もないようにケーキにロウソクを立てる修。
美琴(うー…)恥ずかしさで立ててない。

玄関
美琴「新谷、萌のこと送ってもらってもいい?」
新谷「おぉ、任せろ」
萌「新谷くん、ありがとう。中峰くん、お邪魔しましたぁ」
美琴(結菜は…)
自分以外の誰にも送らせないオーラ全開の森下。
美琴(うん、何の心配もいらないか)
結菜「じゃ、またねー!」
森下「遅くまでごめんね。じゃ、失礼します」
手を振り帰って行くみんなの姿。

美琴「楽しかったー。ほんとありがとね」
修に笑顔で伝える。
キッチンに行き、後片付けをしようとする。
修「いいよ、あとで俺するから」
美琴「ほんと?」
修「それより誕生日の残り時間、美琴を一人占めさせて…」
ケーキの台紙に残っていたブドウを取り、美琴の口に半分入れる。
美琴(!!)
カプッ、修が残り半分にかぶりつきキスをする。口元アップ。
ドキッとする美琴。もぐ、ごっくん。
美琴(甘い…)
ベットで絡み合うシーン。
美琴(みんなで過ごす楽しい時間と2人きりの甘い時間、どっちも味わえるのは最後かもしれない。まだまだ噛み締めていたい)


10月
○美琴の家、リビング、昼間
父、母、昴、修と一緒に美琴のスマホを見る。
美琴「いい?開くよ?」
昴「やべぇー自分のより緊張してきた」
静香「あんたまだ受験してないじゃん」
陸「どんな結果であれ、美琴が頑張ったならそれでいいんだよ!」
ページを開き、慎重に探す。番号を見つける。
美琴「…ある…あった!!」
みんな「うぉーー!」
ハイタッチや抱き合い喜ぶ5人。
ぱち、修と目が合う。
修「おめでと」
優しい表情。
美琴「ありがとう」
(修がいなかったらこんなに頑張れなかったかもしれない。家族以外でこんな気持ちで喜び合える人がいる。今、誰よりも幸せなのは私かもしれない)


次の週。
○グランピング施設
半球体のドームテント。テント横にはバーベキューのできるテラス。目の前はビーチ。
美琴(合格祝いに修が連れて来てくれた)
テントに入る。
美琴「やばーい!見て!中めちゃくちゃオシャレ!」テンション上がってる。
修「最高のロケーションだな」

夕暮れの中、テラスでバーベキューをする2人。修が焼いている。
修「こっち焼けてんぞ。ほら」
美琴の皿に肉を置く。
美琴「ありがとう。焼くの代わるよ?私ばっか食べてる気がする」
修「大丈夫。アツアツの美味いうちに食べろって」
美琴(もぉ…)
「…はい、あーん」
少し照れながら、肉を修の口に差し出す。
修「…大サービスじゃん」
嬉しそうに食べる。
修「うまっ!」
美琴「美味しいものも、楽しいことも、シェアするのが私たちでしょ?」得意げな顔。
修「だな」笑顔

夜。
テント内のソファに腰掛け、夜空を見ながら話している。
美琴「バーベキューも美味しかったし、このドームテントの雰囲気も最高だし、もう幸せ過ぎる」
修「来て良かったな」
美琴「うん。次は大勢で来ても楽しそう」
修「だな。……あのさ、試験の結果が分かったら言おうと思ってたんだけど…」
美琴「なに?」
修「…一緒に暮らしたい」頬赤く真剣な表情
美琴「…え」
修「4月から美琴は社会人で、俺もあと3年学生だし、時間のすれ違いとか多くなりそうだと思って。同じとこ住んでたら、必ず顔は見られるし、些細なことも話せるから。それに1番近くでお互いのこと支えられたら嬉しいつーか…」
美琴(修、すこし緊張してる)
修「…どう思う?」
美琴(愛しさで溢れそうだ。ただ好きだからじゃなくて、これから先の出来事を一緒に乗り越えるために提案してくれてる)
「…嬉しいっ!」
笑顔で抱きつく。
修「お、珍しく素直」
美琴「…修が教えてくれたんだよ」
修「ん?」
美琴「愛し方も、甘え方も、ケンカして気持ちをぶつけ合ってもいいんだって、全部修のおかげで知れた。…ありがとう」
微笑む修。そのままキス、夜空バックに。
修「美琴、大好き」


後日
○美琴の家、リビング
テーブルに向かい合い座る。
修「お父さん、お母さん、本日はお願いがあり参りました。…美琴さんと同棲させてください」
頭を下げる2人。
静香「…同棲?」
美琴(あれ、もしかして反対?)
焦り目を合わせる2人。
静香「もぉーー結婚の挨拶かと思ったじゃーん!」
美琴「へ?」
静香「修くんに話があるって言われて、ジャケット姿で来るから、てっきり結婚の申し出かと思ったのよー」
陸「修くんなら学生結婚でも許せるなって母さんと話してたんだよ」
静香「同棲なんて良いに決まってるじゃん。わざわざこんなかしこまらなくてよかったのに」
ホッとした顔で微笑み合う2人。
修「ありがとうございます。…結婚の挨拶は、また改めて言いに来るから」
美琴(ん?)
ニヤリ顔で美琴を見る修。頬を染め驚く美琴。

美琴(最悪な出会いから始まったこの恋は、いつだって私に最高の未来を届けてくれる)
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