【こちらはマンガシナリオです】正しい愛し方教えてよ

夢に向かって

○お洒落なバル、夜
丸テーブルに美琴、結菜、萌が座る。
萌「3人でご飯久々だねぇ」
美琴「ほんとだね」
結菜の右手薬指のリングに気づく美琴。
美琴「結菜、その指輪森下くんから?」
結菜「あぁ、うん。ペアリング」
萌「もうペアリングしてるんだぁ」
結菜「あんな爽やかな顔して、意外と重いタイプでさ。デート中は常に手を繋ぎたがるし、この指輪も…」

○回想、ショッピングモール
手を繋ぎ歩く2人。
森下「結菜さん、こっち」
結菜「?」
ジュエリーショップに入る。
森下「ペアリングプレゼントしたいんですけど、いいですか?」
結菜「ちょっと早くない?まだ付き合ってそんな経ってないし」
森下「月日は関係ないです。それにこれからずっと一緒にいるのに、早いも遅いもありませんよ」
結菜「…」頬染まる。
森下「どのデザインが好きですか?」

購入後。
森下「右手出して下さい」
結菜右手出す、すっ、森下指輪はめる。
森下「似合ってます。…指輪見た時は、僕のこと思い出してくれたら嬉しいです。それから、他の男に言い寄られたら、この指輪見せつけてくださいね」ニコッ

○再びバル
結菜「…まぁ、不思議と嫌な気持ちにならないんだけど…」
ニヤニヤする美琴と萌。
結菜「え、なに!?」
美琴「溺愛されてるねぇ」
萌「うんうん。森下くんは彼女に甘い束縛&過保護タイプだねぇ」
美琴「もしかして、今日迎え来る感じ?」
結菜「…うん。終わる頃連絡してって言われてる」恥ずかしそうな顔。
美琴(サバサバしてる結菜がこんな乙女な顔するなんて。萌の彼もやっと離婚したみたいだし。色んな恋愛のカタチがあるなぁ)


数日後。
美琴(今日から教育実習が始まる)
○中学校の教室
「春並大学から来ました笹原です」
黒板の前、スーツ姿で生徒たちに挨拶。

帰宅後
○美琴の部屋、夜
ベットに倒れ込む。
美琴「…疲れた」
(みんな良い子そうでよかった。よし、明日からもっと頑張らないと!)


1週間後。
○昴の部屋
教えている修。玄関が開く音が聞こえる。
修(美琴かな)
しばらくして階段を登ってくる音がする。
修「昴のクラスには美琴来てないんだっけ?」
昴「うん、2年に行ってるみたい。この前さ、廊下でねぇちゃんに会ったんだけど、生徒に囲まれて人気だったよ。部活の後輩に聞いたら授業も分かりやすくて楽しいらしい」
修「そうなんだ」

○美琴の部屋の前
修がノックする。コンコン、ガチャ
机に向かっている美琴が顔を向ける。
修「入っていい?」
美琴「うん」
(毎日連絡取ってるけど会うのは久々だな)
修「ん」
ラグの上にあぐらをかいた修がこっちにくるよう太ももをトントンする。
美琴(え、これはどっち向きで座ればいいんだろう)
ゆっくり近づく。手を引かれ、くるっ、すとん。修に包まれる形で座った。
美琴(あぁ、不思議なくらい安心する…)
修「毎日気張って疲れるよなぁ」
美琴「ふふ、ちょっとだけね」
ぎゅー、腰にまわしている手で強く抱きしめる。
美琴(修の匂いだ…落ち着くなぁ)
修「はぁー…美琴のこと癒そうと思ったのに、俺の方が癒されてるわ」
ちゅ、首筋にキス。
美琴の顔を自分に向けキス。セリフなしでキスシーン、口元アップめも含める。
修がふとキスを止める。
美琴「?」
修「これ以上は止まんなくなるから我慢する」
ちょっと子供っぽい表情。
美琴(寂しいけど、お互い頑張らないとね)


○中学校
美琴
教育実習のシーン。授業してたり、生徒と話してたり、ノートにまとめていたり。

○大学

白衣を着て薬品を使用しているシーンや講義室で授業受けるシーンなど。


○中学校、教室
最終日の挨拶。
美琴「短い間でしたが、皆さんと学びある濃い時間を過ごせて嬉しかったです」
生徒に囲まれ花束を抱え写真を撮る。

美琴(無事3週間の教育実習が終わった。次は試験に向けて勉強、対策の日々が始まる)


7月
○リビング、夜
家庭教師終わり
静香「修くん!お父さんがスイーツ買ってきてくれたから一緒に食べよう」
修「お、食べる食べるー」

4人でテーブルを囲みスイーツ食べる。
修「陸さんありがと!いただきまーす!」
※美琴の父の名前は陸
もぐもぐ
修「めちゃくちゃうまい!」
静香「うん、これ美味しい!」
陸「よかったよかった」
修を見る陸。
陸「修くん、美琴は修くんの前で落ち込んだり、泣いたりしたことはある?」
修「ある」
陸「ならよかった。美琴はね、小さい頃から親の私たちにも甘えるのが苦手で。何か辛いことがあった時は自分の部屋に篭って、一通り泣いた後、何もなかったかのように笑顔でリビングに来るんだよ。だから修くんにしっかり甘えられてたら嬉しいなと思う。可愛げのない彼女かもしれないが、娘のことよろしくな」
修「大丈夫。可愛げないとこも含めて、俺にとっては、すげー可愛い彼女だから」
両親、目を合わせて微笑む。

美琴「ただいまー」
玄関から美琴の声。リビングに来ず、すぐに2階の部屋へ。
静香「あら、すぐ部屋に行くなんて珍しい」
修「…。」

○美琴の部屋
ノックされる。
修「入るぞー」
ガチャ
美琴「あ、帰ってなかったんだ」
修(玄関の靴に気づかないとかよっぽどだな)
「うん。陸さんが買ってくれたスイーツ食べてた。すげー美味かったから後で美琴も食ってみ」
美琴「わかった」
美琴の顔をじーっと見る。
美琴「なに?」
修「もうすぐ試験だから緊張してんだろ?」
美琴「別に」
修「ハグしてやろうか?」
美琴「いらない」
修「はいはい、強がんなって」
ぎゅ、抱きしめる。
修「いっぱい頑張ったんだから、ぜってぇ大丈夫!誰の彼女だと思ってんだよ」
美琴「…うん、ありがと」
(何でだろう、修といると不安が消えていく。どんなことも大丈夫って思える)
抱きしめたまま左右に大きく揺れる。
修「あー、試験終わったら抱き潰そ」


3日後。
○試験会場
スーツで筆記試験を受ける様子

次の日
○試験会場
スーツ姿、面接の様子。

数時間後
○外
ジャケットを腕に持ち、歩く美琴
美琴(アパートまでもう少し。早く会いたい)
修「お疲れ」
前から修が来た。
美琴「え」
修「待ちきれなくて迎えに来た」
目の前に来た修は、美琴の頭をよしよしと撫で、抱きしめる。
美琴「誰かに見られたらどうすんの」
修「別に関係ねーよ。…力出し切れた?」
美琴「うんっ!今の自分にできる精一杯を出し切れた」
修「なら良かった。つーか、外あちぃな」
美琴「だから家で待っててくれたらよかったのに」
修「俺に早く会いたがってるだろうなと思ってさ」
美琴(バレてる…)

○アパート玄関内
キスをする2人、激しくなる。修の手が美琴の胸にいく。
美琴「待って、汗だくだからシャワー浴びたい」
修「だめ、待たない」
ひょい、お姫様抱っこでベットに連れていく。
どすっ
修「やべ…スーツってエロいな」
美琴「変態」
ボタンを外していく。
美琴(少し前まで面接で緊張してたのに、今は修の腕の中でドキドキと安心感に包まれている。私の感情が揺らぐ時、その先に必ず修がいてくれるなら無敵かもしれない)
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