彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)
「信じてもらえなかった。逆に、いじめっ子の菅原凛に騙されてどうするのだと・・・怒られたわ。」
「怒ってきたのですか!?後藤先生、何も悪くないのに!」
「ええ!だから、すぐに反論した。でも、相手にされず、退出を促されて校長室を後にした。」
サンドイッチを置きながら、悔しそうな顔をする後藤先生。
「校長室から出てきた私に、真っ先に井谷先生が声をかけてきた。早い話、余計なことをするなと言われたの。だから言ったわ。『菅原凛さんはいじめられてる側なのに、どうしてベテランの井谷先生は見抜けないのですか?』って。」
「相手は何と?」
「みんなの前で頬を叩かれたわ。」
「!?手を出したのですか!?大丈夫ですか!?」
「ええ。お礼に往復ビンタわ。」
「倍返ししたのですか!?」
イメージと違うな、おい!?
〔★やられたら、やり返すタイプだった★〕
「それでギャーギャー騒ぎだしたから、隠しカメラであなたが先に殴ったシーンを記録してますよ。って・・・はったりをかましたわ。そしたら、大人しくなってどこかに行ったけど――――――――」
ハーとため息をつきながら、後藤先生は告げる。
「それ以降・・・私が話しかけても、みんな無視してくるの。幸い、必要な連絡事項は教えてくれるけど・・・みんな私を空気扱いする。校長先生もね。」
「ひどい!」
「でも、菅原さんの方が、もっとひどいいじめられ方をされたでしょう?だから私、負けないわ。」
「後藤先生。」
健気に笑う姿に胸が締め付けられた。