彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)
「はあ、すみません。」
「男が簡単に謝るな!!」
「わかりました。」
「聞き分けが良すぎるんだよ!!」
「そういわれましても。」
「やっぱり、ムカつくぜ!!」
そう言い放つと、ポケットから煙草とライターを出すと、吸い始める。
「背が伸びなくなりますよ。」
「うるせぇよ!!」
くわえたばこの状態で悪態をつく東山高校の番長。
とりあえず、円城寺君がここに来たということは―――――――
「あの、呼んで来ましょうか?」
「あん!?誰を!?」
「真田瑞希様♪」
瑞希お兄ちゃんに会いに来たのだと思った。
「呼ぶなっ!!」
「え!?」
予想に反して拒否された。
「会いにきたんじゃないのですか!?」
「俺はオメーに用があってきたんだよ、凛道蓮!!」
不機嫌そうに、いつも通りの調子で円城寺君は言った。
「昨夜は俺の負けだ!それは認める!」
「あ、はい。」
「けどな!俺はオメーにリターンマッチを申し込む!!リベンジする!!」
「あ、そういうのは受け付けてないので、ノーサンキューです。」
「な!?勝ち逃げするつもりか!?」
(めんどくさいな~)
「違いますよ。」
バトルイベントはごめんだったので、もっともらしい理由を述べることにした。
「命がけの勝負に、何度もチャンスがあるとオメーは思ってんのか、円城寺?」
「!?」
低い声で言えば、円城寺君がタバコを口から落とす。
それを見ないようにしながら、瞬きしないように気をつけながら、円城寺君の目を見ながら告げる。
「俺は、本気でタマかけて勝負を挑んだんだ。お前は違ったのか、円城寺大河?」
「凛道テメー・・・・・」
「勝ち逃げと言いたきゃ好きにしろ。あいにく、龍星軍の看板しょってる身からすれば、どんな勝負も1度きり・・・やり直しはきかねぇーんだよ・・・!」
目を見開きながら、瞬きを我慢しながら言った。
これに円城寺君はメンチヲ切ながら私を見てくる。
瞬きを我慢する私と、目を鋭くしていく円城寺君。
(早くなんか言ってよ!めがしょぼしょぼして、涙が出ててくる!!)
そう思った時、円城寺君が、ダン!と地面をたたいた。
「・・・・・オメーが正しい。」
低い声でそういうと、地面をたたいた足・・・と地面の間にある、先ほど円城寺君が口から落としたタバコを踏みにじった。