彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)





「菅原凛さん、今、どこで暮らしていますか?」
「私の製造元が何か言いましたか?」
「私の方から、ご両親に捜索願を出すように勧めましたが、世間体を気にされて相談だけになったのですよ。」
「なら、お話しすることは何もないですね。」
「いえ、女子高生が、それも未成年が住所不詳だと、1人の大人として心配になります。誰にも言いませんので、私だけにでも、教えて頂けませんか?」


「岩倉の上司に私が話すと思ったかっ!!?」





いい加減面倒になったので、大声で怒鳴りつける。
これに周りの通行人は驚いたが、バラさんは動じなかった。





「なるほど、なるほど。信頼できない相手には言えませんよね。」
「ご理解頂けて良かったです。失礼します。」
「ちなみに、きちんと食事が出来て、入浴もでき、睡眠も十分にとれる環境ですか?」
「・・・フジバラさんでしたっけ?」





あまりにもしつこいバラさんに、不快感をあらわにしながら告げる。





「なぜ、私にからむんですか?」
「知ってる子供に、そっくりなんだよ。」
「!?」





そこで初めて、バラさんから敬語が消える。





「そいつは、放っておけない坊やで、菅原凛さんとは正反対。ところが、菅原凛さん、君を見ていると、脳裏に坊やがちらつく。心配になる。」
「お優しいのですね。じゃあ、その坊やさんだけ心配してあげて下さい。」
「菅原凛さん・・・お前さんが、周りを信用できなくなった気持ちは痛いほどわかる。その原因を作ったのが、俺の部下であることも承知してる。それでも―――――――チャンスをくれないか?」
「チャンス?」
「もう一度、俺達を信じるチャンスだ。」
「そんなもの、永遠にないです。失礼します。」





バラさんの言葉に嘘はない。

だけど、今は信じたい人だけ信じていたい。

だって、瑞希お兄ちゃんは私を裏切らないから。





「菅原凛さん!」





まだ何か言おうとするバラさんを無視して走って逃げる。

ある程度走ったところで、振り返れば、立ったまま、動くことなくこちらを見つめているバラさんがいた。





(なんなのよ。)





そんなバラさんの視界から消えるため、私は全速力で走ったのだった。










~絡み合う人間関係!!勝ち残るのは誰だ!?~完~



~彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)~完結~
















< 534 / 534 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:25

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

日本の皇室について~令和の95か条の意見書~
YAYOI99/著

総文字数/11,760

ノンフィクション・実話10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
疑問に思ったので、答えてほしくて2700万円も使って皇室をPRしている方々に問いかけてみます。 2025年6月6日 ★らやまはなたさん★ ★レビューを、ありがとうございました♡(.◜ω◝.)♡★
彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)
YAYOI99/著

総文字数/81,951

恋愛(キケン・ダーク)100ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
こちらは 【彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)】シリーズの もう1つの【番外編】 ハロウィン期間中に 感想ノートで受け付け 読者のみな様から頂いた 『リクエスト』を元に作成した 本編では見れない(!?) 『リクエストストーリー』に 挑戦した 【リクエスト・番外編】 であります ※本編のストーリーとの関係上、リクエスト頂いた順に掲載されない場合があります。※ ※あらかじめ、ご了承下さい※ ★2018年1月26日1話投稿→30日完結★ ☆1章1話の完結です☆
彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
YAYOI99/著

総文字数/790,587

恋愛(キケン・ダーク)922ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
世の中いろんな愛がある。 あなたと出会って愛されることを知った。 そして、愛することの難しさも知ったのです。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 天然一途な隠れ美少女にして、いじめられっ子 菅原凛(すがわら りん) 15歳、高校1年生 またの名を 『龍星軍(りゅうせいぐん)』4代目総長 凛道蓮(りんどう れん) × カッコ良くて優しい、キュートなイケメンだけど、無邪気な勘違いお兄さん 真田瑞希(さなだ みずき) 20歳、バリスタ見習い またの名を 伝説の最強暴走族『龍星軍(りゅうせいぐん)』 初代総長で元ヤン ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 誤解、成り行き、どうしてくれよう! 凛のハチャメチャラブストーリー第6弾! 新学期を迎えたいじめられっ子・菅原凛の日常も、最強暴走族総長・凛道蓮の恋も、やっぱり修羅場の連続! 「僕の何が、悪かったんでしょうか・・・?」 「凛は悪くない。」 世の中いろんな愛がある。 とりあえず、瑞希お兄ちゃんとの時間を邪魔する奴らを退治しよう! これ以上、私の恋路を邪魔されないために・・・!! ※暴力シーン&下ネタもあるので、苦手な方はユーターンでお願いします※ ★2019年12月31日に連載がスタート、2020年12月12日に完結しました★ ★aktyさん★ ★すいか姫さん★ ★0504ToMoさん★ ★らやまはなたさん★ ★レビューをありがとうございましたヾ(≧▽≦)ノ★ ※お知らせ※ 正式なご報告が遅れましたが、【彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)シリーズ】のシリーズ7・シリーズ8・シリーズ9は、存在します。 実は、ネットの小説投稿サイト【エブリスタ】様に、課金方式で投稿し、各話完結しています。 お金を頂く形に、ご負担をおかけすることになりますが、気になる方は【エブリスタ】様にアクセスをお願い申し上げます。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop