彼女はエリート外交官の求愛から逃れられない
 * * *

 部屋に入った途端、あの頃に戻った。あの時と同じように、彼に壁際へ追い詰められてキスをされた。

 服を脱がされて、ベッドへ行きたいと懇願した。彼は私を抱き上げてベッドへ移動した。

「あ、あ……あん、だめ……あー」

「夢にまで見た。綺麗だ、変わらないよ、ああ、琴乃……」

 キスだけで私の身体は準備が出来ていた。彼が欲しかった。夢にまで見たのは私も同じ。彼に抱かれている夢を何度か見たのだ。

 キスをしながら彼は入ってきた。最初からいっぱいになった。ものすごい勢いでゆすられた。彼が限界なのはすぐにわかった。

「琴乃はまだ僕が好き?」

「好きよ……ずっと好き。忘れられなかった……」

 彼にゆすられながら、快感をひろい、呟いた。

「やっと言ったね。身体じゅうで僕が好きだと言ってる。琴乃、しめつけすぎだ」

「ごめんなさい、本当に……でも……」

 口づけで言葉を消された。全部が彼に支配された。ひとつになっている。

「考えるだけ無駄。やっとわかった?僕らはね、離れたらだめなんだ。琴乃一人で抱えるな」

「あ、ああ……」

 絶頂が近づいた。頭が白くなる。終わったと思ったら、彼は準備してあっという間に入ってきた。

「今度はゆっくり可愛がってあげる。僕をじらしてくれたからお仕置きでもするかな」

 彼は私の反応を見ながら、じらしてくる。

「もうだめ、きて、早く……」

「まだだ。一年も待たされた。こんなもんじゃない。ほらもっとだ」

 私の弱いところをついてくる。あっという間にかけあがり、震えた。

「くっ、琴乃!」
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