片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 ――今まで、なんの問題もなく過ごせているし……。
 今回もきっと、大丈夫だよね。

 1人で勝手に結論づけて玄関の鍵を開けつつ、念の為父親にメッセージを送信した。

『下着泥棒ってさ、通報しても取り合ってもらえないの?』

 仕事が忙しい人だから、即レスは期待していなかった。
 3日以内に返信が戻ってくれば、いいほうだろう。

「ただいまー」

 誰もいない部屋に帰宅の挨拶をして、電気をつけた直後。
 自室にある異変が起きているのに気づいた。

「あらら……」

 室内には細かいガラス片と泥が至る所に散らばり、3段タンスの引き出しが全て開けられ、衣服がフローリングの上にぶち撒けられていた。
 どうやら窓ガラスを割って土足のまま侵入してきた不審者によって、部屋が荒らされているようだ。
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