片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
頃合いを見て連絡してみようと決めれば、後輩の気遣わしげな視線がこちらに向けられた。
「豊臣先輩も、気をつけてくださいね」
「私? 全然へっちゃらだよー」
「本当ですか? 目立つクルーばかり狙われているみたいなので、心配です……」
学生時代は服務規程違反ギリギリの茶髪に派手なネイル、露出度激しめの私服とかなり攻めていた。
だが、私だって馬鹿ではない。
不審者騒ぎが落ち着くまでは、清楚で大人しい格好を心がけるつもりだった。
「それじゃあ、お疲れ様ですー」
「何かあったら、すぐにイルデンのサポートセンターに連絡してくださいね!」
「はーい!」
心配性な後輩と別れ、帰路につく。
勤務地の最寄り駅から徒歩約20分。
2階建てアパートの1階にある1DKが、私の住んでいる部屋だった。
防犯上の都合から、女性はいくら家賃が安くても低層階に住むべきではないとよく言われるけれど……。
テーマパークに毎日通いたいゲストや働いているクルー達の需要が高く、ここに住みたいと思ったら我儘など言ってはいられないほどに物件が不足しているのだ。
多少の危険は目を瞑らなければ、イルデンでは働けなかった。
「豊臣先輩も、気をつけてくださいね」
「私? 全然へっちゃらだよー」
「本当ですか? 目立つクルーばかり狙われているみたいなので、心配です……」
学生時代は服務規程違反ギリギリの茶髪に派手なネイル、露出度激しめの私服とかなり攻めていた。
だが、私だって馬鹿ではない。
不審者騒ぎが落ち着くまでは、清楚で大人しい格好を心がけるつもりだった。
「それじゃあ、お疲れ様ですー」
「何かあったら、すぐにイルデンのサポートセンターに連絡してくださいね!」
「はーい!」
心配性な後輩と別れ、帰路につく。
勤務地の最寄り駅から徒歩約20分。
2階建てアパートの1階にある1DKが、私の住んでいる部屋だった。
防犯上の都合から、女性はいくら家賃が安くても低層階に住むべきではないとよく言われるけれど……。
テーマパークに毎日通いたいゲストや働いているクルー達の需要が高く、ここに住みたいと思ったら我儘など言ってはいられないほどに物件が不足しているのだ。
多少の危険は目を瞑らなければ、イルデンでは働けなかった。