片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 ――この行為を、人々は酔った勢いや、一夜の過ちと称するだろう。
 彼の笑顔を見る機会が最初で最後かもしれないと思うだけで、苦しくて仕方がなかった。

 だけど……。
 関係を持たぬまま疎遠になるくらいだったら、恋人になれる可能性に賭けてすべてを曝け出すべきだ。

「僕を感じ、僕だけを好きになれ」
「ん……っ!」
「返事は?」

 身体の奥底から湧き上がる熱に浮かされた私は、こくこくと何度も頷く。
 彼はこちらの同意を得られたことを喜ぶように、愛の告白を口にした。

「愛してる……っ」

 その後、上半身へキスの雨が振る。
 首筋から胸元。肩に、耳の裏――。
 彼が触れた場所が疼くたびに、このうえない幸福を感じた。

 ――私も、大好き。

 その言葉を、最後まで口に出せぬまま。
 私達は獣のように互いを貪り食らい、シーツの海に沈んだ。
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