片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 ――チュンチュン、チュピチュピ。

 鳥の鳴く声が、やけに大きく聞こえる。

「んん……。うるさい……」

 意識を覚醒させた私は右横のテーブルに置いてあるはずの目覚まし時計で時刻を確認するため、手探りでそれを探したのだが……。
 なぜだかいつまで経っても掴めない。

 ――あれ? 私、昨日は何をしてたっけ?

 手の動きを止め、昨夜の出来事を回想する。
 仕事終わり、圭信と合流して……。
 木賀くんと薊の2人と合流。彼が酔っ払ってしまい、それで――。

「愛奈!」

 ――そうだ。私、圭信と1つになったんだった。

 名前を呼ばれ、ハッと声のした方向を見遣る。
 すると、私の上にのしかかったまま意識を失ったはずの彼が、青白い顔でこちらを横から覗き込んでいるのに気づく。
 圭信は自分よりも先に目覚め、身支度を整えたようだ。
 しっかりとワイシャツを着込む姿を目にして、自身の胸元を確認する。

「私にも、ちゃんと服。着せてくれたんだ。ありがとー」

 彼の几帳面な性格上、自分ひとりだけがしっかりと衣服を身に纏うのは抵抗があったのだろう。
 着替える手間が省けたと安堵して口元を綻ばせれば、気遣わしげな視線を向けた圭信はもの凄い勢いでこちらに問いかけてくる。
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