片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
「根性なしなんだ」
「そうかな? 圭信って結構、行動力はあるほうだよね?」
「やはり、伝えるべきではなかった……」

 自分が望む答えを引き出せずに関係が壊れるくらいなら、言わなければよかった。
 こちらの意思を確認する前からそんなふうに結論づける彼に、心の中から怒りが沸き起こる。

 ――このままじゃ、駄目だ。

 そんな予感に焦った私は、慌てて圭信に問いかけた。

「私を好きになったこと、後悔してる?」
「まさか……! あり得ない!」
「なら、いいじゃん。そんなに責任、感じることじゃないよ」
「しかし。僕は……」
「昨日のことは、回忘れよう?」
「君がほしい……」

 熱を帯びた瞳でこちらをじっと見つめた彼は、露骨に不機嫌そうな顔をした。
 ――あ、これ。怒られるやつだ。
 そんな確信ともに身構えれば、想像通り雷が落ちた。

「忘れられるわけがないだろう!」
「てかさ? 私のどこが、そんなに好きなの?」
「そ、れは……」

 まさか圭信も、私から理由を聞かれるとは思っていなかったようだ。
 彼は顔を真っ赤にして、みるみるうちに狼狽えた。
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