片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
「双方の両親に挨拶するまでは、彼氏彼女ってことで」
「婚約者だ」
「彼氏って、周りに紹介しちゃ駄目なの?」
「彼氏よりもハイスペックならば、君を寝取れるとほかの男に思わせたくない」
「どっちでもいいじゃん」
「よくない。入籍するまでは、僕のことは婚約者と呼ぶように」

 無駄にこだわりの強い彼と、意地でもそうじゃなきゃ嫌だとまでは思っていない私。
 どちらが妥協するべきかは、火を見るよりも明らかだ。

 怒鳴りつけられても嫌だしと渋々頷けば、双方の両親に対する挨拶回りは1か月後の土日に私が希望休を取って対応することになった。
 圭信は事件さえ発生しなければ、問題なく休めるみたい。
 私のお父さんも警察官だから、予定日に呼び出しがかからないことを願うしかなかった。

「じゃあ、今日からは1か月は婚約者として……。よろしくね」
「ああ。僕と一緒に、最高の人生を過ごそう」

 私達は肩を寄せ合って指を絡めると、2人だけの穏やかな休日をベッドの上で思う存分堪能した。
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