片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 カスタマーセンターのお姉さんはこうした通報が相次いでいることもあり、即座に警察を呼んでくれたようだ。
 2人の制服を着た警官と、2名のジャージらしき服装の男性たちがやってきた。
 一般人の空き巣被害に、4人も警察関係者が来るのかと感心していれば――。

「愛奈……?」

 感慨深い思いに包まれた私は、どこかで聞いたことのある声が自分の名を紡いでいると気づく。

「はい! 豊臣愛奈です!」

 それが誰なのかは、すぐにはわからなかったけれど……。

「戸川警視。お知り合いですか?」
「ああ。学生時代の、同級生だ」

 戸川という名字と同級生と聞いて、ようやく合点がいく。

 実家は同じ学区内。
 小学校から高校生まで、ずっと一緒の腐れ縁。
 真面目に勉学へ取り組んだ結果、風紀委員長や生徒会長を任されたせいか。
 皆からは名前よりも役職名で呼ばれるのが暗黙のルールになっていた。
 吊り目がちな冷たい瞳をシルバーフレームの眼鏡で覆い隠している。
 神経質そうな顔立ちの青年は――。

「あれー? 圭信じゃん。久しぶり! 元気してた?」
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