片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
「今日は飲むわよ!」
薊は店員から席に通された直後、意気揚々とそう宣言し、ガンガンアルコールを注文し始めた。
――ストレスが溜まっていたのかな……?
私は苦笑いを浮かべながらも、烏龍茶をちびちびと飲むと決めた。
「委員長との結婚、おめでとう」
「ありがとー」
「今日はあのあとどうなったのか、根掘り葉掘り聞くわよ!」
――大した話は、できないんだけどなぁ。
薊は妙にテンション高く、私を質問攻めにしてくる。
私はそれに遠い目をしながら答えつつ、ある話題を持ちかけた。
「酔っ払った圭信がみんなに迷惑かけていたって話は、本人から聞いたけど……」
「ほんとよ! もう、大変だったんだからね!?」
「ええ……?」
薊は焼酎一杯ですっかり酔っ払っているらしい。
空になったおちょこをドンッとテーブルの上へ叩きつけ、声を荒らげた。
「夫婦になったんだから、連帯責任よ!」
木賀くんとセットでいることが多かったせいで圭信と一緒にいる時間が多かった薊は、夫に対する愚痴が山程溜まっているようだ。
彼が別室に案内されたのをいいことに、文句を言い始めた。