片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
――イルデンで働く人達の結束力、舐めないでよね!
私はこの人と向き合う覚悟を決めると、ナイフを手にした不審者を睨みつけた。
「そうだね。じゃあ、遠慮なく」
男性はなんてことのないようにそう呟くと、勢いよくナイフを振り上げた。
――ごめん、圭信。
もう2度と、会えないかも……。
こんなことになるとわかっていたら、ちゃんと好きだって伝えておけばよかった……。
そんな後悔でいっぱいになりながらも、何もしないわけにはいかなくて。
護身術の心得がない私は皆を守るために、黙ってそれを身体で受け止めようと試みたのだが――。
「愛奈!」
――ここにやってくるはずがなかった夫の叫び声を耳にして全身を硬直させてしまい、それは叶わなかった。
だが、悪いことばかりではない。
彼は名前を呼べばこちらが動きを止めると確信を持っていたのだろう。
一緒に現場へ駆けつけた木賀くんとスーツ姿の男性が変質者に向かってタックルをしかけ――アスファルトに押し倒した。
そのうえに圧しかかった夫は、男性の手首に手錠をかける。
私はこの人と向き合う覚悟を決めると、ナイフを手にした不審者を睨みつけた。
「そうだね。じゃあ、遠慮なく」
男性はなんてことのないようにそう呟くと、勢いよくナイフを振り上げた。
――ごめん、圭信。
もう2度と、会えないかも……。
こんなことになるとわかっていたら、ちゃんと好きだって伝えておけばよかった……。
そんな後悔でいっぱいになりながらも、何もしないわけにはいかなくて。
護身術の心得がない私は皆を守るために、黙ってそれを身体で受け止めようと試みたのだが――。
「愛奈!」
――ここにやってくるはずがなかった夫の叫び声を耳にして全身を硬直させてしまい、それは叶わなかった。
だが、悪いことばかりではない。
彼は名前を呼べばこちらが動きを止めると確信を持っていたのだろう。
一緒に現場へ駆けつけた木賀くんとスーツ姿の男性が変質者に向かってタックルをしかけ――アスファルトに押し倒した。
そのうえに圧しかかった夫は、男性の手首に手錠をかける。