片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 相手が圭信でなければ、今頃怒って実家に帰っていただろう。

「懐かしいなぁ。このやり取り。高校卒業以来だから……」
「8年ぶりだ」
「もうそんなに経つんだ? 時の流れって、早いねー。私達、あっと言う間にアラサーだよ。どうする?」
「何が」
「結婚適齢期は、あっと言う間に過ぎていくんだから。圭信もいい人を見つけないと……」
「大きなお世話だ」

 その反応には、違和感を感じた。
 浮ついた話の1つすらも聞かないあの圭信が、不貞腐れたように顔を背けたんだよ? これは緊急事態だ。
 もっと、深堀りしないと。
 そんな使命感に駆られた私は、彼に問いかける。

「圭信にも、好きな人がいるんだね……?」
「君は一体、僕をなんだと思っている」
「恋愛に興味がない、悲しきモンスター?」
「僕をそんなふうに、思っていたのか……」
「言葉の綾だよ!? 真に受けて、落ち込まないで!?」

 恨みがましくこちらを睨みつけてくるため、思わず叫んでしまった。
 ねぇ、ちょっと待ってよ……。
 今の発言は、そんなに機嫌を損ねるような話だっただろうか?
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