片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
「そんなに緊張しなくたって、大丈夫だよー」
「わ、わたし! イルデンでずっと、働いてみたいと思っていて……! か、感激です……! こうして制服を着ているだけでも、夢みたいで……!」
「うんうん。わかるよー。夢と現実がごっちゃになる気持ち。たくさん楽しい思い出があるから、ワクワクして、ドキドキしちゃうんだよね」
「はい!」

 高校生のアルバイトちゃんは、初々しい笑顔とともに小さな身体を動かして仕事を覚えようと必死になっている。
 そんな彼女を応援したい気持ちでいっぱいになりながら、頑張る女の子ってかわいいなとほくそ笑む。

「指導係としてお仕事を教えてくださる豊臣先輩が優しい人で、本当によかったです……!」
「これからも一緒に、頑張ろうね」
「はい!」

 数年間一緒だったクルーとの別れがあれば、新たな後輩との出会いもある。
 適度に雑談をしながら新人ちゃんの緊張を解した私は、何事もなくシフトを終えた。
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