片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
――このまま好きだって伝えたら、同級生から彼女にステップアップできないかなぁ……。
そんな願望をいだきながら、あることを思い出して苦笑いを浮かべた。
「あ、でも……。圭信は好きな子がいるんだっけ? なら、私なんかと2人きりで話すのはまずいよね。勘違いされたら、困るし……」
「君は一体、何を言っているんだ」
「せっかく来てもらったけど、やっぱり今日は……」
「待て」
昔は私以外の異性と会話している姿なんて見た覚えはなかったが、彼だってもう大人の男性だ。
自分の知らない所で経験を積んでいてもおかしくはなかった。
――浮気だって相手の女性に泣かれたり、ほかの人のものになった男性を奪ったりするのは、さすがの私もどうかと思うし……。
誤解をされるような行動は慎むべきだと席を立てば、なぜか静止を受けた。
「なんで止めんの?」
「勘違いをしているからに決まっているだろう」
「そうなんだ?」
私はテーブルの上を指先でコツコツと叩く彼に促され、渋々椅子に座り直す。