片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 ――あーあ。

 ついに、高校の卒業式がやってきてしまった。

 私は就職、圭信は進学。
 2人の道は、ここで別れる。

「卒業おめでとー!」
「ああ。今後は毎日のように君を叱りつけなくて済むと思えば、清々しい気持ちでいっぱいだ」
「えー。酷い。毎日一緒だった私に、会えなくなるのに。絶対、寂しくなるよ?」

 ずっと一緒に居られたらいいなって、強く願ってたのに。

 ――どうして私は、この時。
 圭信に自分の想いを、伝えなかったんだろう……?

「そうかもしれないな」

 どこか寂しそうに笑った彼の表情が、好きだった。
 ここで自分の想いを打ち明けていれば、あるいは――圭信から告白してくれたなら。

 私達の人生は、今よりもよりよいものになっていたのだろうか?

「ばいばい、圭信。また、会おうね」
「ああ……」

 こうして、私の初恋は叶うことなく――終わりを告げた。
< 5 / 225 >

この作品をシェア

pagetop