片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 他に案はないかとアイディアを募れば、彼はニヤニヤと口元を綻ばせて声を発した。

「んー。じゃあ、俺が人肌脱いでやろうか?」
「いや、いい」
「1人じゃ、二進も三進もいかないんだろー? アルコールを一発口に含めば、きっと人生が変わるぜ?」

 この同級生は、僕が酒に飲まれて彼女に対する愛をぶち撒ける姿を何度か目にしている。
 だからこそ、自分が頭を悩ませるほどに愛奈が好きなところを見せれば、好きになってくれるはずだと言われてしまった。

「僕が愛奈に抱く醜い感情は、墓まで持っていく予定だ」
「まだ、そんなこと言ってんのかよ……」

 彼のアドバイスを受け入れるなんて、冗談じゃない。
 そう考えた僕は、当然のように拒絶した。
 すると、木賀から素直にそれを実行したほうがいいと勧められる。

「あのな。ぼーっとしてっと、誰かに取られちまうぞ」

 僕は愛する女性が、ぽっと出の男性と口づけを交わす姿を想像し――テーブルをひっくり返したい気持ちでいっぱいになった。

 ――愛奈は、僕だけのものだ。
 誰かに奪われるなど、冗談ではない。
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