片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 彼にアドバイスを求めた所で、この状況が好転するはずがないとわかっていても――。
 僕は藁にも縋る思いで、今後の立ち回りについて意見を求めた。

「それ、どう考えたって脈アリだろ。普通、警戒してたら一緒に寝ないぜ?」
「愛奈にとって僕は、品行方正な委員長でしかないからな……」
「うーん? 委員長の素はどっちかって言うと、品性下劣じゃね? 酔っ払った時とか、大分最低だぞー」

 彼はこちらの不安を他所に、順調に事が運んでいるようだと勇気づけてくれた。
 それを素直に受け止めきれずにいれば、木賀が僕を非難する。

「あれが僕の本性だ。否定はしない」
「じゃあ、さっさと豊臣の前でも曝け出しちまえよ」

 唇を噛み締め、異論はないと態度で表す。
 すると、愛する人の前では包み隠さず全てを曝け出すべきだと指摘を受けた。

「それが出来ないから、苦労している」

 僕の本性は木賀から品性下劣と称されるほど酷いものだ。
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