【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
「だから、一時的に俺の彼女になってほしいんだ。 父さんが心配しなくて済むようにしたい」
眞紀人くんは私の手をそっと握ると「お願いします、菫花さん。父さんが安らかに眠れるように、安心できるように、俺に協力してください」と伝えてくる。
「わかりました。 こんな私で良ければ、協力します」
「本当に……?」
「うん。 私も文晶に付きまとわれるのは困るし……私も、眞紀人くんに協力してほしいし」
眞紀人くんのお父さんが安らかに眠れるようになるなら、私は協力したい。
「ありがとう、菫花さん。 本当に、ありがとう」
「ううん。 これも何かの縁だと、思うし」
眞紀人くんとこうして出会えたというだけでも、何かの縁だと思うから、その縁は大切にしたい。
「とりあえずで悪いんだけど……週末、父さんに会ってほしいんだ」
「週末……。ちょっと待っててね、予定確認するから」
スマホのロックを解除し、カレンダーから予定を確認する。
「うん、週末なら今のところ予定がないから多分大丈夫だと思います」
「本当? じゃあ週末、俺に付き合ってくれると嬉しいな」
私は「うん、わかった。付き合うね」と返事をし、眞紀人くんと連絡先を交換した。
その日から私と眞紀人くんの、偽恋人としての日々が始まったのだった。
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