【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


「俺、今めっちゃ幸せかも」

「かも……なの?」

「いや、かもじゃない。 めっちゃ幸せ」

 私も幸せでしかない。 こんな風にまた幸せになれるなんて、思ってなかったから。
 こうして眞紀人くんの間に、子供が出来たこともわかってより一層幸せになる確信しかない。

「私も、今すごく幸せだよ。 新しい命が私たちのところに来てくれたし……こんなに幸せなこと、ないよ」

 眞紀人くんにぎゅっと抱きしめてもらうと、眞紀人くんの温もりが私たち二人を温めてくれる気がした。

「菫花さん、絶対に幸せにするからね」

「うん」

 私なら、もう大丈夫だと感じた。 色々と苦悩もあったけど、私たちなら絶対にもう大丈夫だと思えた。

「あのさ、父さんにも報告したい。 子供が出来たことと、結婚すること」

「今度、報告しに行こうよ。 私も、眞紀人くんのお父さんに報告したいし」

 眞紀人くんのお父さんに孫の顔は見せてあげられなかったけど、きっと喜んでくれていると思う。

「参ったな……」

「ん? なにが参ったの?」

 ふと呟いた言葉が眞紀人くんにも聞こえてしまっていたみたいで、そう聞かれてしまった。

「こっちの話だよ。……私、もう二度と結婚するつもりなんてなかったんだけどね」

「え、そうだったの……?」

 眞紀人くんは少しだけ不安そうな顔を見せる。

「まあ、結婚というものがあまりいい思い出にならなかったから、結婚に対してちょっとナーバスになってたところもあったんたと思う。……でも、再婚というのも悪くないなって思ったよ。眞紀人くんとだから、そう思えたんだと思う」

 私は眞紀人くんの微笑みかけると「私にそう思わせてくれて、ありがとう」と伝えた。

 
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