【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
「え、なに?」
「なんでもないよ。 幸せだなって思っただけ」
そう告げた私に、眞紀人は隣で「それはそうだろ。 俺といるんだから」と胸キュンな言葉を返してくれる。
「そうだね」
眞紀人とだから得られる幸せだ、これは。
「ご飯炊いてくれる?」
「OK。任せろ」
「頼りにしてます」
眞紀人と一緒に夕食を作りながら、この時間の幸せと楽しさを噛み締めた。
「見て、美味しそうじゃない?」
「本当だ。美味そう」
出来上がった鮭のちゃんちゃん焼きを見て、眞紀人は「テレビで見たやつより、断然美味そうなんだけど」とアルミホイルに包まれた鮭のちゃんちゃん焼きを眺めている。
「さ、冷めないうちに食べよう」
「俺は味噌汁持ってくよ」
「ありがとう」
こんな何気ない日々の日常に幸せってあるんだろうなと、私はいつも感じている。
文晶と結婚してた時より、今の方がそれをより感じるのは、きっと眞紀人がそれを感じさせてくれるからだと思う。
「いただきます」
「いただきます」
二人でこうやって夕食を囲んで食べるという幸せを、私は当たり前じゃないことを嫌というほど知っている。
その当たり前をなくさないことは、決して簡単なことじゃない。 いつかその当たり前も、崩れることがあるということを私は知った。
「うん、ちゃんちゃん焼き美味しい」
「確かに、美味しい。 鮭の身も柔らかくて、味しっかり付いてるんだ」
良かった。作った甲斐があった。
「もっと早く食べれば良かったな」
「またいつでも作るよ、眞紀人のために」
「ありがとう、菫花」
私は眞紀人と一緒にこれからもずっと生きていく。 幸せな未来が、そこには待っているから。
【完結】


